●オーシャンカラーシーンを聴きながら・・・
最果ての地、イギリスの最南西端『ランズエンド』です『ペンザンス』から車で1時間弱です。いよいよコーンウォール半島になります。ここには『FIRST&LAST』と言う気の利いた名前のカフェ・レストランがあります。写真はわざわざ暗い雰囲気をかもし出す為にセピアフィルムで撮影しました(笑)何分、この辺りは夏でも吹き荒れる強風と、はるか彼方に向けて果てし無く広がる広大な海…その海はなまり色で物悲しく思わず海に身投げしたくなる程・・・落ち込んでいる時に行くとちょっとヤバイです。ちなみに打ちひしがれている後ろ姿は僕です…


『St.Ives』へ行くまでには美しい海を見下ろす道が続きます。まるで映画のワンシーンのように丘を下って行くと、海がどんどん迫ってくる最高のロケーションです。


別の日に車でウロウロしながら、最果ての制覇ついでに(笑)今度は『イギリス最東端』にまで行って見ました。途中『最東端のガソリンスタンド』で給油、通常イギリスはセルフですが、そこは田舎!感じの良い初老の女性が出て来てあたり前のように給油してくれました。あまりにも“サマ”になるので、『1枚撮らせて下さい』って言うと『私でいいの?』って照笑い、やっぱりイギリスはイイ!
話はLIVE当日の日に戻りますネ。結局、僕とDJ太郎氏の2名だけLIVE終了後、『オーシャンカラーシーン』の楽屋に入る事が許されました。そこで始めてメンバー全員にお会いする事が出来ました。LIVE後の慌しい中、10分位ですがお話をする事が出来て、メンバー全員から快くサインを頂く事が出来ました。DJ太郎氏が『今日のLIVEはどうでしたか?』とか『オスカーさん腰はもう大丈夫?』とか、音楽人らしい質問をする中、僕はたったひとつだけスティーブさんに聞いてみました。『次はどんなスクーターに乗りたいですか?』・・・少し嬉しそうに、はにかみながら『150GSかな・・』その時、彼の顔はゴールドトップを持ったギターヒーローの顔から、スクーター好きな少年の素敵な笑顔に変わっていました。
『St.Ives』のビーチです。のんびり出来る場所ですが、過激(トップレス)な水着のおね〜さんも多く、案外ゆっくり出来ません(笑)
人にはそれぞれや生きていく意味や価値があると思います。意味も無く生きている人や価値の無い人間なんて誰ひとりとしていないと僕は信じています。
ただ、悲しい事に多くの人はその生きる意味や、自分の価値を見いだせなくて悩み苦しんでいると思います。
お恥ずかしながら僕もレストアという仕事をやりながらも、自分の生き方に何度も悩み苦しんで来ました。ウソのような話ですが、常にレストアの予約で半年から1年先まで一杯なのです。今でもその状況は変わりませんが・・・ただ、最近では自分の与えられた仕事(おおげさですが運命とも?)に幸せを感じる事があります。
絵はいつまでも人に感動を与え、音楽はいつまでも人々に歌い継がれます。ダビンチやジョン・レノンのような天才と比べる事は出来ませんが、僕も物を造っている“はしくれ”として、他人に喜んで頂けるという点においてはVESPAのレストアって良い仕事を選んだと思います。ドロップアウトしようとした時に支えてくれたのが『オーシャンカラーシーン』の音楽ですし、ここ最近疲れていてナーバスになっていた時の今回の出来事…
リハーサル時のひたむきな姿勢に、僕も今一度、プロがプロである由縁を考え、もう少しリラックスして良い仕事を続けて行きたいと思いました。
またまた『オーシャンカラーシーン』に教えられ、救われ、そして元気をもらった1日でした。
“最東端自慢”の方法にも色々とあるようで、最東端ポイントの表示は勿論の事、カフェや家にまでも看板がかかげられています。お見それしました!




LIVE終了後、楽屋に入れてもらった僕はメンバー全員のサインを頂く事が出来ました。皆さんとても気さくで、本当にファンを大切にしているのが伝わりました!大感激!