●『BACK IN THE NIPPON!』僕の神様がやって来た! | |||||||||||||||||||||||||||||
21.『BACK IN THE USSR』 “バンド形態に戻って”の2曲目がこのノリノリ(死語)のナンバーです。やっぱりロックするポールは最高に格好イイって思わせる1曲です。ビーチ・ボーイズをパロったコーラスも完璧に再演!会場は割れんばかりの興奮状態でした。ところでこの曲の歌詞を知っていますか? 『僕はソ連に戻るところ』 『どうしてこうツイているんだろう』 『ソ連に戻れるなんて』…ですよ(笑) この曲が収録されている『WHITE ALBUM』が発売されたのが1968年11月21日。東側の体制が皮肉っぽい題材になるのもうなずけますね。ちなみにピアノの吟遊詩人ことビリージョエルも崩壊前のソ連でLIVEを行なった際にこの曲を演奏しています。機会があれば是非チェックして見て下さいね。 22.『MAYBE I'M AMAZED』 この曲からまたポールはピアノを弾きながら歌います。数あるポールのナンバーの中でも僕はこの曲が1番(1番は選べないのですが・笑)好きです。オリジナル曲は1970年に発売されたファースト・アルバム『McCARTNEY』に収録されています。お恥ずかしながら多少ピアノをかじっていた僕はこの曲のコード進行に驚愕しました…B♭から始まってCで終わってミドルはD…ミドルエンドはB♭、Emそして無理やり?A7に戻してしまう天才にしか作れないコード進行です。なのに全く違和感を感じさせないのは、この曲の持っている美しいメロディーラインのなせる技ではないでしょうか。どのLIVEテイクも最高に格好良いのですが、僕の1番のお薦めは、1976年12月にリリースされた『WINGS OVER AMERICA』でのLIVEテイクです。もの凄い重圧感で聴くものを圧倒する最高のLIVEテイクです。機会があれば是非1度聴いてみて下さい。 23.『LET'EM IN』 邦題『幸せのノック』です。キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン…お約束のイントロから入るウイングス時代の名曲です。この曲は1976年にポールがアメリカ建国200年記念にちなんで製作した曲で、この年に行なわれたアメリカツアーの直後にシングルで発売されて全米2位に輝いています。前曲『MAYBE I'M AMAZED』同様に『WINGS OVER AMERICA』のLIVEアルバムでも格好イイ別テイクを聴く事が出来ます。 24.『MY LOVE』 演奏前にここでもポールは日本語で『リンダ・ノ・タメニ』そして英語で『ここに来ている皆さんに捧げます』と言ってこの曲の演奏に入ります。この曲あたりから僕はもう感動のあまりフリーズ寸前でした。特にポールがピアノを弾くこれらのナンバー…『MAYBE I'M AMAZED』『LET'EM IN』『MY LOVE』の3曲は本当に文章では表現出来ない位の感動モノです。生きてて良かった…オリジナル曲は73年に発売され、全世界で大ヒット!全米でも堂々1位を獲得しています。ウイングスのアルバム『RED ROSE SPEEDWAY』に収録されています。ちなみにポールの弾いているピアノはヤマハ製でした… 25.『SHE'S LEAVING HOLE』 キーボードのウィックスから『今まで1度もLIVEで演奏した事のない曲なんだ』って言うコメントと共にこの曲が演奏されます。ポールはこの曲でまたバイオリンベースに持ち替えます。バックのメンバーがステージ前に出て来てのコーラスは圧倒です。見事にレコードと同じテイクを再現しています。オリジナルはご存知『GGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND』です。1967年発売の名盤中の名盤です。アルバムジャケットのろう人形は、かの有名なマダムタッソーの製作って知っていました?そしてジャケットをよ〜く見て下さい、左はしに我らが日本代表『福助』が鎮座しております(笑)
この曲でもポールはバイオリンベースを弾いて演奏しています。ビートルズ、初期の名作です。『愛はお金では買えない』う〜ん…今じゃ通用しない(笑)このセリフも発売当時はごくあたり前だったんでしょうね!今や愛どころか何でもネット・オークションで購入出来る時代ですもんね!(ちょっと意味が違うか・笑)ちなみのこの曲、1964年4月4日〜5月2日までビルボードで5週連続1位に輝いています。 27.『LIVE AND LET DIE』 ご存知『007死ぬのは奴らだ』の主題歌(変な表現ですね)です。この曲ではポールはまたピアノを弾きながら歌います。LIVEでは最高に盛り上がる1曲で、ウイングス時代から曲のギミック部分ごとにマグネシウムを『ドッカーン!』と爆発されるのはあまりにも有名。ですが・・今回の公演の爆発量は半端ではなく、ステージ上は真っ白!ポールも煙たいフリをする最高のパフォーマンスを見せてくれます。実際にウイングス時代に比べるとかなりの大音量爆破になっていますね。プリンセス天功も真っ青かな? 28.『LET IT BE』 この曲を知らない人はいないでしょう!70年3月6日にシングル発売され、4月11日、18日の2週連続でビルボード1位に輝いた名曲です。この曲でもポールはピアノを弾いて歌います。前回のワールドツアーでも演奏してくれています。ここ最近のオハコで、オーディエンスが何を望んでいるか、ポール自身はよく心得ているようです。 29.『HEY JUDE』 ここで再び『CARRY THAT WEIGHT』の時と同じくマジカルミステリー調のピアノが中央に運び込まれ、ポールが『イッショニ・ウタイマショウ』って日本語で言ってくれてこの曲に入ります。当然の事ながら曲の最後部分『ラーラーラーラララッラー』の部分は会場が割れんばかりの大合唱!ポールと一緒に僕も歌いましたよ!大感激です。生きてて良かった(何度も同じ事言うなって感じでしょ・笑)実際、この曲を生で聴いたら本当に思いますよ…ちなみにこの名曲1968年9月28日〜11月23日まで、な、な、何と!9週連続全米NO1です。 30.『THE LONG AND WINDING ROAD』(アンコール) 『HEY JUDE』の演奏後、ポールを含め全てのメンバーが1度ステージ上から消えます。 いよいよここからがアンコールナンバーになります。ステージに再登場する際、ポールは大きな日の丸の国旗を持って登場!日本のファンに向けての最高のパフォーマンスをしてくれます。この曲はもともとピアノだけのシンプルだった物を、当時、敏腕プロデューサーと言われた“フィル・スペクター“によって、『LET IT BE』に収録されているようなオーケストラっぽいアレンジで発売されてしまいました。当時この扱いにポールはアップル側と大きく対立、訴訟問題にまで発展した“いわく”付きのナンバーです。ウイングスの初期の頃にも何度かLIVEで演奏されていますが、その時もオリジナルに近いピアノだけのバージョンで演奏されています。ポールの曲へのこだわりが伺い知れる一面ですね。ただ、ここ最近のワールドツアーでは『LET IT BE』収録バージョンで演奏していますね。ちなみに前出の敏腕プロデューサー“フィル・スペクター”最近、殺人容疑で逮捕されていましたが…彼自身の人生も正に“THE LONG AND WINDING ROAD”ですな… 31.『LADY MADONNA』(アンコール) ここでポールは日本語で『マダ・ダイジョウブカイ?』との一言、会場はもう大興奮!間髪入れずにこの曲のイントロ部分のピアノに入ります。この瞬間は“鳥肌”モノですね。興奮以外の何モノでも無いですね。ちなみにこの曲『WINGS OVER AMERICA』に収録されているLIVEテイクが超逸品です。絶対に聴いて見て下さい! 32.『I SAW HER STANDING THERE』(アンコール) ここでポールはバイオリンベースに持ち替えます。そして『1、2、3、4!』のお約束のカウントで演奏に入ります。驚く事に20代の時と同じのオリジナル・キーでポールは事も無く歌っています。凄い…凄すぎる…君の周りにいる60歳のおっさんを見てごらん、棺桶に半分足を突っ込んでいるでしょ(笑)やっぱポールは格好イイ!60歳にして絶好調だぜ!僕も歳を重ねてもこうありたいって思いました。ちなみこの曲の演奏時、会場から100万人目の来場者っていうファンが4人選ばれ、サージェントの衣装を着てステージ上に招かれていました。羨ましい… 33.『YESTERDAY』(再アンコール) 『I SAW HER STANDING THERE』の演奏後、再びポールを含めたメンバー全員がステージから消えます。そしてほどなくアコースティックギターを持ったポールが1人で現れ、この名曲を歌います。ここでもキーボードのウィックスがオリジナルのストリングスパートを見頃に再現!今さら言う事も無いですが、いい曲ですね。16歳の時初めて付き合った女の子にフラれて、泣きながらこの曲を聴いた記憶が…苦笑) 34.メドレー『GGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND』 35.『THE END』(再アンコール) 正式には『GGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND』のRepriseナンバーの演奏になります。この時メンバー全員がハッピを着て登場、ポール以外のメンバーはちょんまげのカツラをかぶって出てきました。ポールがドラムのエイブを見て『スモーバンド』…この一言に会場が大爆笑!更にポールは最後の演奏前に『バンドのメンバーを含め、今回のスタッフ全員に大きな拍手を』と会場に呼びかけ、ドーム内は割れんばかりの大拍手に…全てのスタッフに心配りをするポールの優しい一面が伺いしれる場面でした。 この曲ではポールはレスポールを弾いています。メドレーで『THE END』に入ってからのドラムソロもオリジナルに近い物で本当に感激しました。『THE END』でLIVEを締めくくる何てのは、憎い演出ですね!
少し片寄った僕の解説付きの『PAUL McCARTNEY IN CONCERT』〜『driving japan』LIVEレポートでした。30代も半ばを越えたあたりから良く考えていた事がありました。 ジョンレノンが亡くなった歳までに何が出来るかな?彼のように天才ではありませんが、もし自分の人生が残り少ないとしたなら、 『良い生き方をしているんだろうか?』『後悔の無い生き方が出来ているか?』 常々思う事が多かったのですが、今回、ポールのLIVEを見て、考え方が大きく変化しました。 やっぱ人生80年!僕もジョンの亡くなった歳まであと何年…って言うネガティブな考えはヤメて、ポールの歳まで後20年以上!まだまだ何でも出来るし、何か夢を追う為には『歳だからもう遅い』って言う事なない!マジで実感させられました。 今回、LIVEで往年の名曲を聴いて感動したのは言うまでもありませんが、自分の生き方にまで勇気を与えてくれたポールの2時間以上に渡る熱演に心から感謝しています。 さぁ〜本業のVESPAのレストアで頑張るゾ!(笑) |
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