定番の右ナナメ前からのショットです。やはりこの構図が一番キマリますネ。

雨の日とこの 『ET-3』 のカラーリングが妙にマッチして見えるので、不思議です。

今回はメッキパーツを多様せず、ソリッドな外観を演出しました。




『フロントバッヂ』 は 『定番の流れ文字』 です。『グレー』 の 『ホーンラバー』 に 『同色ホーン』 の上から、『メッキのシェルカバー』 を配置しました。

『バックミラー』 は絶対に 『シェルミラー』 を採用したかったのですが、現在の市販品はバムオンリーで、赤や青のビビットなカラーしか無いので、一度、ミラー部分をバラして、フチの部分をシルバーに塗装後、再度、ミラーを組み立ててカウル部分に配置しました。

一見、遠くから見れば、『メタルプラスト』 の楕円に見えてしまうトコが、VSHの狙いだったりします (笑) 。





『ドラム』 と 『ホイール関連』 は 『シルバー』 にして、純正っぽい感じにしてはいますが、『ハブカバー』、『クレスト』、『スプリング』 部分は 『メッキ施工』 しています。

『フロントフォーク』 と『フロントサス』 はお約束の同色仕上げにしてしています

タイヤは人気No-1の 『ミシュランS83』 です。
地味にアピールしています・・・



唯一、オーナー様からの外観上のリクエストは 『赤いノーマルチャンバー』 との事でした。

淡いボディカラーには、なかなかインパクトのあるマフラーです。



て、このページでは雨の 『なすび島』 で大活躍 (笑) の 『VSHカスタムET-3』 をご紹介致します。

勿論、完全オーダーで製作した物ですが、何と、このオーナー様は、当店で 『ET-3』 の 『オーダーモデル』 をご購入になるのが二台目なのです。ご予算にゆとりがある、顧客様を持つと言う事は、VESPA屋冥利につきますね ! 本当に有り難いと思います。

で、今回の 『ET-3』 は前回と違った乗り味や、多少外観のモデェファイドをして欲しいと言うリクエストのみで、基本はおまかせでした。なので、思う存分製作させて頂きました(笑)。

レストア中の写真です。ご予算のあるお客様のオーダーですから、完全ブラスト施工を施しています。勿論、全くサビや歪みの無い、新車に近いベース車を使用するのは言うまでもありません。

下の写真はオールペイント後の様子です。
製作ファクトリーの中にピアノがあるのは、VSHくらいですヨ(笑) 。なかなか 『ほのぼの』 しているでしょ。


今回の最大のカスタム点は、『CDI点火 + メインキー』 のフォーメーションを、60年代のプリマベラのように、『ポイント点火』 で 『キルスイッチ』 が 『ライトスイッチの側面に来る仕様』 に変更した事です。

コレは、オーナー様が以前お持ちになっていた、『ET-3』 のハンドル部のメインキーの扱いに、憂慮されていた感があったので、独断と偏見で(笑) メインキーを取り外し、『プリマベラ仕様』 にして、せっかくだから乗り味も少し旧車のレスポンスが楽しめる、『ポイント点火』 にした訳です。

結果、クランク本体をスモールテーパーに交換するだけではなく、右側のクランクもそれに準じて、『100ビンテージ』 の純正パーツを流用して組み立てました。後は、多少ギア比を変更したり、ボアやクラッチの変更を行い、ギアとギアの間をクイックに使える仕様にしてみました。
個人的に、とても楽しくエンジンを組み立てる事が出来ました。
前記のとおり、今回は 『ポイント点火』 にして、『古いプリマベラ』 のような乗り味にしました。その為、『クランクケース』 の左側は、そのまま 『ET-3』 用を使用。右側は 『ポイント』 を 『ピックアップ』 させる、『スモールテーパー』 の 『ロングストローク』 の 『クランク』 を入れる為、『100ビンテージ用』 の 『スタッド』 を 『ロング』 に変更して使用しました。

その為、『ハンドル』 には 『メインキー』 が無く、『ライトスイッチ部』 の 『キルスイッチ』 で 『エンジン』 を停止させると言う、『VESPA』 ならではのフォーメーションを採用しました。

勿論、配線も 『ET-3』 の 『ポイント用』 で 『ウインカー装備版』 を新設して組み込みました。

こう言った作業 (カスタム) は、製作していても、とても楽しいモノです !

外観のカラーリングはご覧のとおり、サックスブルーに、さらにくすみを入れたような渋い仕様です。
ある意味『薄いなすび色』とも呼べますね(笑)。

派手なカラーではないので、メインキーをカットして、外観や配線の仕様を完全に 『1960年代』 の 『プリマベラ』 のようにしたと言う点は、大正解だったように思えます。

コテコテの60年代カスタムですが、『シルバーのフチにカスタムしたシェルミラー』 や、『前後の流れ文字エンブレム』、それに 『反射板付の旧型テール』 等、今さらながら、魅力的だと思いませんか ?

いかがでしたか ? ご予算のある方は、いつでも製作致しますので、お気軽にご相談下さい、『なすび色』 と言わず、『キュウリ』 や 『トマト』 、それに 『スイカ』 のようなVESPAだって製作させて頂きますよ (笑) 。





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左後ろからのショットです。『M型キャリア』、『70年代のオリジナルシート』、それにワンポイントに 『赤いマフラー』 を採用。

『モール』 は 『純正スタイルのアルミ製』 を使用して、一見、あえてカスタム感の無い演出にしていますが、実は細かい部分にまで手を入れている一台です。



今回、『メーター』 には 『デッドストックの赤文字盤』 を採用しました。

『定番の黒メーター』 にした場合、ハンドル周りは締まって見えるのですが、今回は少しソフトな感じを出したかったので、あえて、この 『メーター』 にしました。

なかなかレアな逸品で、最近何個かイタリアで入手したのですが、すぐに売り切れてしまい、今では手持ちが無い、レアパーツです。

『イタリア本国仕様』 なので、『マイル表示』 がマニアの心をくすぐりますネ (笑) 。





『ウインカー』 はカスタムの定番 『ホワイトタイプ』 を採用。
『レバー』 は『純正』 を 『メッキ施工』 して使用しています。

特筆点は 『グリップ』 です。この 『グリップ』 は 『1970年代』 に採用されていた 『ピアジオの純正パーツ』 で、千鳥格子調のパターンの真ん中に、メーカーの六角マークが配置してあるレア品です。 ちょっとこだわって見ました・・・




『旧型テール』 には 『VSHオリジナル』 の 『反射板』 を取り付けました。

大変よく出来たパーツですから、一見、オリジナルに見えてしまうトコが狙いだったりします。