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『長門の造船歴史館』
です。木の船とは対照的な、コンクリートのクールな建築物です。
見学料は、『倉橋歴史民俗資料館』
とチケットが共通で、一般400円、高校生240円、小・中学生160円ですが、呉市に在住、及び通学の高校生以下は、何と !
無料です。是非、お越し下さい。
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エントランスを入ると、吹き抜けになっており、『遣唐使船のレプリカ』
が展示されています。船の前方が展示室になるのですが、そこには海を見渡せる回廊があります。
下の写真は、その回廊から海を見渡した景色です。海側はスロープになっており、実際に
『遣唐使船』 を海に降ろす事が出来る構造になっています。 ちなみに 『赤い→部分』 に 『VESPA 50R』 があります。お分かりになるでしょうか
?
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展示室の回廊部分から、船のデッキに入り見学する事が出来ます。
大海原を見る光景は、万葉の時代の
『遣唐使』 も見たのかな ?
と思うと、少しロマンチックな気持ちになりますね。
とは言え、当時、船の航海はそんなロマンチックな物ではなく、きっと命がけだったのでしょうが・・・
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『遣唐使船の模型』
です。この模型は入ってすぐの展示室にありました。いきなり、こんなによく出来た模型を見せられると驚きます。
このような、職人さんがワンオフで製作した模型船が、所狭しと展示してあるので、大人から子供まで、本当に楽しめると思いますよ。 | |
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『歴史民俗資料館』
の内部です。 パラダイス系が大好きな僕にはたまらないスポットでした・・・
こちらにも船が展示してありましたが、どちらかと言うと、農機具、漁業に関する道具等、生活に密着した物が多く、どれも、実際に使用されて来た、いわゆる“時代が付いた”渋い物ばかりです。
どう言う訳か
? タコ坪を見ると、嬉しくなってしまいますね (笑)
。
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『万葉植物公園』
は思った以上に広く、奥に深いので驚かされます。
県道沿いですが、大きな木に囲まれ、さしずめ、小さな森の中と言っても過言ではありません。人の往来も全く無いので、次回、写真集の撮影に使用したいと思っています
(笑)
・・・
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さて、なかなか見所満載の 『桂浜』 周辺ですが、このページでは、以前から気になっていた、『遣唐使船のレプリカ』
が展示してある、『長門の造船歴史館』 をご紹介しようと思います。
とは言え、何故、『倉橋島 (旧・長門島) に遣唐使船が ? 』
って、疑問に思った方も多いと思います。お恥ずかしながら、僕も疑問に思った1人で、今回、『遣唐使船のレプリカ』
を見に行くに際し、その辺りの歴史を調べてみました。
ここで少し、社会の時間に習った事を思い出して下さい。『遣唐使』
と言うのは、『舒明2年 (630年) 』 〜 『承和5年
(838年) 』 までの間、15回にわたり、政治の制度や大陸の新しい文化の導入の為、『唐の国 (現在の中国) 』
へ派遣された使節だと言う事は、皆さんも覚えていますよね。
この際、使節を乗せた船が 『遣唐使船』
になる訳ですが、当時、朝廷から、この 『遣唐使船』 の建造を命じられたのが、『安芸』、『近江』、『播磨』、『丹波』、『備中』
の5ヵ所だったそうです。その中でも大半の 『遣唐使船』 を建造したのが、『安芸の国』 で、その 『安芸の国』 の建造地とは、ズバリ 『長門島
(現在の倉橋島) 』 の事なのです。
これらの歴史は、『江戸期』 に記された 『芸藩通史』
にも記録として残されています。また、『倉橋島』
にある古文書にも、古代からこの地で大船が建造されて来た記述が残っているそうです。
いかがでしょう ?
凄いでしょ・・・ こんな歴史が 『長門島 (現在の倉橋島) 』 にあったとは ! この歴史背景を知った上で、『長門の造船歴史館』
を見学すると、楽しさ倍増だと思いますよ。
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『長門の造船歴史館』です。 歴史好き、船好き、そしてミニチュア好きの方にもお薦め ! 船の模型はマジで凄いですよ !
正にガレージキット職人も真っ青の仕事です。内部は下記のとおり、大きく4つに分かれております。 展示室1 =
『倉橋島』 の歴史と船との関係を、映像、パネル、それにジオラマで再現しています。 展示室2 = 『古代』 から
『中世』 にかけて建造された、『倉橋島』 にゆかりの船の模型や絵図を展示しています。 展示室3 = 『江戸時代』
に建造した船を模型船で紹介。また、絵馬、古文書、それに 『倉橋島』
の造船業と海上交通の歴史を展示しています。 展示室4 =
近代から現代にかけての海運技術を展示しています。
ちなみに 『開館時間は9:00〜16:30』
です。僕的には、模型船の仕事の細かさには、本当に驚かされてしまいました。絶対に見る価値はありますよ
!
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正直なところ、僕が訪れた平日の午後は、この 『長門の造船歴史館』 は貸切状態 ! 他に見学者が訪れる様子もなく、ゆっくりと見学
& 撮影をさせて頂く事が出来ました。
また、受付の方にお願いして、『VESPA』 を 『遣唐使船』
の横に置き、撮影させて頂く事が出来ました。ご好意には、本当に感謝しております。
ところで、先の 『遣唐使船』 のお話の続きですが、当時、『唐』 に渡った 『有名どころ』
としては、『役人』 では、『阿部仲麻呂』 や 『吉備真備』 が、また、『留学僧』 としては 『最澄』 や 『空海』
がいたそうです。歴史に疎い僕でも、名前だけは知っていますね(笑)。
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『遣唐使船のレプリカ』 です。 全長25m、幅7m、マストの高さは何と17mです ! 勿論、『倉橋島』
の船大工さんの手による作品です。
ご存知の方も多いと思いますが、『倉橋島』
の船大工さんの腕は、日本でもトップクラスで、古く江戸期には諸大名の 『御座船』 や 『弁財船』 も建造していました。また、『宮島』
で行われる 『官絃祭』 で使用する 『官絃船』 も、代々、『倉橋島』
の船大工さんが建造して来た物だそうです。
ただ、残念な事に、現在は継承者がなく、衰退の一途をたどっているとの事・・・こう言った、素晴らしい日本の職人の技術は、何としても後世に伝えて行ってもらいたいと思うのは、僕だけではないハズ・・・とても残念な話ですね。
| いや〜本当に、この
『遣唐使船のレプリカ』 には圧倒されました ! ただ、万葉の時代の船の資料なんて、どこで入手して、どうやってここまでレプリカを製作をしたのでしょうね
? レストアを生業でやっている僕としては、その辺りの製作工程がとても気になります。
実際、当時は40隻くらいの 『遣唐使船』
が建造されたそうですが、残念な事に、現物は全く残っていないとの事・・・ 唯一の資料は、超アナログですが、鎌倉時代に描かれた“絵”だったそうですよ。また、多少、時代背景は異なりますが、近年、引き上げられた、『中国宋・元時代』
の沈没船も、レプリカを製作する際、参考にしたそうです。
いずれにせよ、これら限られた情報の中から、これ程の 『遣唐使船のレプリカ』
を建造してしまうとは、『倉橋島』 の船大工さんの技術には驚かされますね
!
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『長門の造船歴史館』
には、50隻にも及ぶ和船の模型が展示してあります。 その細工の細かさには圧倒され、時間を忘れて見入ってしまいます・・・ | 僕的には、今まで頻繁に遊びに行っていた 『桂浜』
ですが、改めて、ゆっくりと見てみると、歴史背景を含め、本当に興味深い物が多い事に驚かされました。
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『倉橋歴史民俗資料館』です。『桂浜』 エリアにある 『桂浜温泉』
の裏にあるので、すぐに分かると思います。
先にもご紹介しましたが、『長門の造船歴史館』 と 『倉橋歴史民俗資料館』
の共通入場料は、わずか 『400円 (大人) 』 です。リーズナブルかつ、“ため”
になる施設です。パラダイス系がお好きな方にも、お薦めです !
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さて、ツーリングの最後に、『長門の造船歴史館』
の向かい側にある 『万葉植物公園』 と言う場所にも行ってみたのですが、『え〜ここに、こんな公園があったの ! ? 』
って言う位、広く、そしてキレイに整備されていました。この場所なら、『写真集の撮影とかにも使えるな〜』 『海が近いからビキニも違和感ないし・・・』
何て思ってしまいました (笑) 。
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『万葉植物公園』 です。県道のすぐ横に、こんな大きな公園があったとは、知りませんでした (苦笑)
。 キレイに整備された公園で、その名のとおり、万葉の歌に詠まれている植物 『67種類』
が植えられているそうですよ。
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いかがでしたでしょうか ? 万葉のロマン一杯の
『桂浜』
とその周辺の施設は・・・ いつも遊びに行っている場所でも、少し見方を変えると、新しい発見があったりしますね。
ところで、この
『長門島 (現在の倉橋島) 』 の古文書には、『神功皇后』 や 『豊臣秀吉』 の 『軍船建造』
の記述もあるそうですが、こちらの話は、どちらかと言えば、伝説としてとらえられているようです。スケールの大きな伝説ですが、『長門島』
のロマンを書き立てると言う点では、なかなか素敵な話ですね・・・
もどる
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エントランスには、古代のカヌーのような船が展示してあり、いきなり驚かされます。
さらに、ビックリする程の
『遣唐使船のレプリカ』 の姿が目に飛び込んで来ます(笑)。『赤い○』 が、今回、乗って行った 『VESPA 50R』
ですから、その大きさをお分かり頂けるかと思います・・・
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『遣唐使船のレプリカ』 を近くで見たところ、風雪の為か ?
思った以上にくだびれているようで、各部にペンキの補修の跡が見られます・・・
この 『遣唐使船のレプリカ』
は、1989年に広島で開催された 『海と島の博覧会』
で展示された物で、僕自身も、当時、かなり話題になった事を覚えています。
とは言え、それから20年近くの歳月が流れている訳ですから、経年劣化は否めませんね。残念です・・・
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こちらの写真も、デッキ部分の様子です・・・ 朱塗りの部分にも何度か塗り直された跡があり、少々、痛々しい感じです。また、デッキのフロア部分の補修には、どうやら、『FRP』
が使用されているようです (苦笑) 。
『遣唐使船』 に 『FRP』 って、全く異質なイメージですが、平成の
“賢いリペア” と言ったところでしょうか ? ・・・
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船の模型だけはなく、『遣唐大使』 の衣装のレプリカや (写真上)
、や航海の際、貴重品を入れていた 『船たんす』 (写真下) 等も展示されています。
特に 『船たんす』
は当時のオリジナルが展示してあり、その重厚な造りには関心させられました。驚く事にこの 『船たんす』
は、機密性が高く、船が沈んでしまっても、浮く仕組みになっているそうです。
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こちらも 『歴史民俗資料館』
の内部です。実際に使われていた古い陶器、ざる等、興味深い物も展示されています。
驚く事に、女性の 『簪
(カンザシ) 』 や 『クシ』
も展示してありました。
べっ甲のシンプルな物から、タッセルのようなヒラヒラが付いたセクシーな (笑)
、銀製の物まで、見ていて楽しくなります。
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『万葉植物公園』 の中で、可愛い 『アジサイ』
を発見!
『アジサイ』 が万葉の歌に詠まれたかどうか ?
お恥ずかしながら、僕の方では判断が付きませんが、色々な四季の花が沢山植えられていて、訪れる者の目を楽しませてくれるのは確かですよ。
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