『蒲刈大橋』 を抜けて、ほどなく 『VESPA 』 で走行すると、海岸線に出ます。進行方向に向かい左 (クラッチレバー側) となる、海を見下ろす感じの山 (丘?) は、『砕石工場』 がある為、この写真のように、多くの場所が切り出されていました。

なんとなく、70年代の 『B級SF映画』 のようなローケーションではありませんか ? なかなか楽しい光景です。



『蒲刈大橋』 から 『VESPA』 で走って 『原トンネル』 を抜ける際、かなりの下り坂になります。スロットルワークも軽やかにトンネルを抜けた向こうには、美しい瀬戸内の海が広がります。

薄暗いトンネルから見える、対照的な海の景色は、形容し難いものです。美しいような、切ないような・・・

『原トンネル・補足』
全長303メートル、幅7メートル、高さ4.5メートルの1999年完成のトンネルです。



僕が 『県民の浜』 に行った日は、平日の午後・・・ご覧のとおりの 『貸切状態』 。南国のリゾートを思わせる木々が植えられた駐車場には、 『VESPA』 が一台だけ! (駐車場は無料でした。)

駐車場から、すぐにビーチが見える訳なのですが、ご丁寧に 『海猿ロケ地』 と言う手書きの痛々しい看板が、雨ざらしになり、少々字が消えかかって状態で放置 ? されていました。ヤル気が無い感が伺い知れます (笑) 。




こちらの写真は『県民の浜の駐車場』での一枚・・・

『海のトイレ』・・・ “ウケ” か何かを狙った物か ? それとも、マジメにこんな事を書いているのでしょうか? だとしたら誠意を感じるトイレですね (笑) 。


あまりいい話ではありませんが、以前、このビーチでは更衣室やトイレで盗撮事件が頻繁にあり、女の子をつれて泳ぎに行く際、我々男性陣は、女の子達が被害に遭わないように、もの凄く気を使ったモノです。今から10年ほど前のお話なので、現在ではそんな事はないとは思いますが、海の施設は何かと注意が必要だと言う事です・・・

ここで防犯に対しての提案です! 欧米のリゾートのように、ヌーディスト・ビーチにしてしまえば、盗撮もなくなるかも? (笑) しれませんね。

見えないから見たい、見えたからこそがっかり・・・も多いのでは ? 誰か島の有力者に知り合いはいないモノか?是非交渉して頂き、来シーズンからは 『県民の浜のヌーディスト・ビーチ化』 を実現して頂きたい。








て、前のページでも少しふれましたが、ここでは、『海猿』 の中で登場したロケ地を3ヶ所ご紹介させて頂きます。

実を言いますと、実際の映画の中では、この 『上蒲刈島』 は4ヶ所出て来ます。その詳細は・・・
@ 『大輔と環菜がキスをする原トンネル』 A 『ダミーのカクテルバーが設置された県民の浜』  B 『ラブホテルのロケとして使用された、コテージかまがり』 それに C 『前原地区のバス停』 となる訳ですが、Cの 『前原地区』 には実際にはバス停がなく、『環菜』 を追いかけて 『大輔』 がバスに何とか乗り込むシーンに登場するバス停は、完全ダミー! 撮影終了後、ほどなく撤去となりました。

そう言う訳なので、ここでは、現在も実際に足を運んで見に行く事が可能な3ヶ所に限定させて頂きました。

上の写真 
『上蒲刈島』 の海岸線です。左は切り出した山、右はテトラポット (消波ブロック) の並ぶ海です。・・・本当にSFチック (笑) な光景です。

下の写真
『大輔』 と 『環菜』 がはじめてバスの中でキスした際、印象的に登場するトンネル、『原トンネル』です。
『蒲刈大橋』 を抜け、海岸線を 『VESPA』 で走る事、約5分程度で到着します。海岸線なので、非常に分かり易い場所です。
正式には 『県道287号線』 の 『原トンネル』 となります。ご参考までに・・・

『原トンネル』 を抜け、『VESPA』 で2〜3分走行がすると、次のロケ地、海水浴場 『県民の浜』 に到着します。  

この 『県民の浜』 という海水浴場は、 『大輔』 と 『環菜』 が出会った、リゾート系のカクテルバーのセットが組まれた場所です。ココは、シーズン中には呉市のみならず、県内各地から多くの海水浴客が訪れる、大変に有名な場所です。 『県民の浜』 って名前は、少々 『昭和』 の響きがするネーミングですが、なかなかウマイ事つけた名前だと思います。

ところで、ここで少々 『VESPA』 の事にもふれておきますね・・・ 今回の相棒は、写真でもお分かり頂けると思いますが、『1969年型 VESPA SPRINT-150』 です。関西方面のお客様のオーダーで製作した車両で、この日のツーリングは、最終のエンジン調整や各部のセットアップを兼ねてのモノ・・・

お客様のご要望でエンジンを200ccに変更した為、スピード感あふれるクラッシック・ラージになりました。本当に速い為、ついついアクセルを開き気味になり、島のワインディング・ロードではガードレールにキスしそうになる事もしばしば (笑) 。やはり、パワーのあるラージボディでのツーリングは楽しいモノです!


外観は軽くお色直しをして、セミ・レストア系の仕上げをしています。勿論、エンジン & 足回りはOH。配線やワイヤー類も全てリニューアルし、日常の使用を大前提に製作した一台です。何と言っても200ccに変更したエンジンは、旧型フレームのスプリントでは、パワーを持て余すほどの威力を発揮します。こういったストリートでの使用を重視した、クラッシック・ラージもアリだと思いませんか ?

さて、最後のロケ地案内は、『県民の浜』 内部の施設、『コテージかまがり』 です。
『瀬戸内のロマンビーチ』 と書いてある、『県民の浜の入り口看板』 を右手にして、そのまま目線を左側の山の手にパーンすると、この施設があります。


『コテージかまがり』 です。映画の中では 『環菜』 と 『大輔』 が、いきなり入った 『ラブホテル』 として登場しますが、実際は 『ラブホテル』 ではありません。お間違えのないように (笑) ・・・

ここは、炊事施設も揃ったリーズナブルなコテージの為、シーズン中には予約が取れない程の人気施設です。ちなみに映画内では、部屋の中がオリエンタル調になっていますが、コレも撮影用にスタッフが家具を配置したモノで、実際にはありません。ご参考までに・・・


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こちらの方向は進行方向に向かい、右(アクセル側) となる、海側の様子です。かなり 『ダーッ』(笑) って感じでテトラポットが配置されています。

山側のSFチックな景色とは異なり、どこにでもあるような、のんびりとした海の景色を楽しむ事が出来ます。



こちらの写真は 『原トンネル』 を通り抜けた場所になります。かなりの下り坂だと言う事がお分かり頂けると思います。

ちなみにこのトンネル、音響効果がモノ凄く、車が通る度に、ジェット機が通過する時のような 『キーン』 って感じの音を演出 ? してくれます。

長さはわずが303メートルなのですが、地形的な物が関係しているのでしょうか? 本当に凄いサウンドを聴かせてくれます (笑) 訪れた方は、是非、このトンネルの中を通過する車の音にも耳を傾けてみて下さい。



『県民の浜』 の入り口にある 『WELCOME看板』 です。中国語でも書かれているところが、なかなかニクイところです。ビーチも国際化です !


こちらの写真は 『県民の浜』 のビーチの様子です。海水浴客用の貸切間もあり、そのデザインは、アジアン・リゾートを意識した、大変にセンスの良い物です。ちなみに、VSHの写真集でも一度ロケで使用した事があります。

『海猿』 のロケ地と言う楽しみ方もありますが、ココは素直に海水浴を楽しみに来たり、オフシーズンには海を眺めに来たりするのにも、超オススメな美しい場所です。



こちらの写真も 『県民の浜』 での一枚です・・・オフシーズンは全く人気 (ひとけ) が無い為、この美しいロケーションを独り占めです。

施設はよく管理されているようで、海辺の芝生や南国情緒漂う木々もキレイに保たれていました。写真の撮影にも最適の場所です。『VESPA』 と海は本当によく似合う・・・