●100年目のエピローグ バルセロナ
スペインと言えば『セルベタ』ですね。このLiは初期の物です。イノチェンティと殆ど同じ造りになっています。外観から判断出来る相違点は、パネルにフックが無い事、ボックス・フラップにパンチング・ルーバーが有る事、フロアレールが無くマットになっている事ぐらいかな?そんな事よりこの『セルベタ』、石畳と青空が最高にハマっていると思いませんか?


このキュートな車は『FIAT 600 D』と言う車です。周りの景観にあまりにもハマり過ぎ!かっこいい〜何だかバルセロナに住みたくなりますね(単純かな?)


スペインの女性はマジで美人!フツーなんだけど美人(変な表現ですが)。背も高くなく、日本人っぽい黒髪も大きな魅力なのですが、たった1つだけ大きな問題があります。スペインのおばちゃんの“劣化具合”は尋常ではなく、丸くて横に大きく進化してしまうようです。バルセロナでもその“進化系”を多く拝見しました。…人間、いつまでも若くはないですからね!やっぱ歳をとっても小柄で可愛いのは日本のおばちゃんだと思いました。ちなみにこの女性、広島出身の国生さゆりさんに似ていませんか?


こちらは多くの人でにぎわう『ランブラス通り』です。大道芸人が非常に多く、レベルも高いのが特徴です。観光客も多く、楽しく過ごす事が出来ますよ。
 あたり前の事ですが、レストアと言うのは1日では無理…。 車両の設定から製作のレイアウトまで、作業に入るまでもかなりの時間を費やします。 これらの下準備とも言える作業は膨大なレストアのほんのエピローグでしかなく、 実際に作業に入ってからの労力はそれまでの比ではありません。 欠品パーツの調達、破損部品の製作、色の設定から塗装、それに伴うブラスト加工等、 1から10まで、イエイエ、1から100まで気の抜ける場所なんてひとつも無いのです。

 勿論、作業中に欠品パーツが揃わなくてレストアが“棚上げ”になる事も珍しくはありません。以前、塗装の下塗りの際(我々の業界ではサフェーサーと呼んでいます)確かパー ツの調達に手間取り、あろう事か1年以上もそのままの状態になっていた事があります。 剥き出しフレームの上から軽くサフェーサー作業をしていただけなので、放置中の1年間 の間に湿気やホコリにヤラれてしまい、フレームは見事にサビサビになっていました。 せっかく、サンドブラストをしていたのにですよ…。製作しているはしから壊れていくなんて、まるで『サグラダ・ファミリアみたいだね。』 何て、お約束のジョークを塗装職人さんと笑いながら話をした事があります。
ご存知『サグラダ・ファミリア』です。1882年の着工以来、延々と建築が続きます。完成は200年後とか…。多分、造りながら補修しているに違いない(苦笑)“文句なしに美しい”この意見は皆さんも同じでしょ?

 ん〜何か話がつながって来たでしょ!(笑)。僕のやっている旧型VESPAやLAMBRETTAのレストアなんて1年、もしくはいくらかかっても2年かな?これでも現在の超情報化社会の中では完全に隔離されたジャンルと 言っても過言ではないと思います。しかし、製作期間が1年や2年じゃまだまだ甘い!この広い世界には100年以上もかけて今だにたったひとつの物を造り続けている気の長い人々が存在するのです。

 そう、その名はご存知『サグラダ・ファミリア』です。僕はVESPAの製作をしていない時は殆どと言っていい位、どこかアテもなくブラブラしている事が多い社会生活不適正人間なので、レストア?の本家本元『サグラダ・ファミリア』があるバルセロナにも数週間滞在していた事があります。このコーナーではほんの少しですが、そんなバルセロナの街とカタルーニャVESPA、それに天才ガウディの作品を僕なりにご案内させて頂きます。

バルセロナ市内でVESPAに2人乗りしたカワイイ女性に遭遇!
お願いして撮らせて頂きました。スペインの女性はマジで美しい…。運転している前の彼女、とってもセクシー!ふとももが100点満点です(笑)

           つづく→

デリピザ恐るべし…赤いベスピーノが配達の足のようです。こんなピザ屋が日本にもあったら楽しいでしょうね。で、早速ホテルに戻って1番高いスペシャルピザを注文したら、あろう事か!こんなおね〜さんがデリって来た…。どおりで高いピザだと思った…。


左が塗装してあるパーツです。右はサンドブラスト加工を施したパーツです。サンドブラストとは…簡単に言いますと、砂の粒子を高圧でパーツに吹き付けて塗装を剥離する事です。鉄本来のグレーの地肌が剥き出しになり、少しの湿気でもたった一晩でサビが発生してしまうのです。そんな訳で、製作(レストア)途中でサビが出る事もよくある事なのです。何分VESPAの製作時間は1年位かかりますから…。


スペインの男の子も美男子揃い!カメラを向けるとニッコリとポーズを取ってくれました。学校の課題でガウディの建造物を写生しているとの事…。世界的な建造物が近郊にあって幸せですね。


この写真も僕のお気に入り。ブルーのセダンの彼が、お母さんを迎えに来たところです。あまりにも素敵だったので、お願いして1枚撮らせて頂きました。シャイな方で少し照れていましたね。そして注目はうしろで見切れているお母さん、ピンク系の洋服がよくお似合い!さすが情熱の国!