●炎に消えたウェスト・ピア 再びブライトンへ…
イギリスの港町ではどこにいってもお目にかかれるれるのがこの『ピア=pier』です。ここ『ポーツマス』も例外ではありません。ここのピアの名前は『South parade Pier』と言います。夕暮れ迫るこの情景、なかなかいいと思いませんか?


こちらは僕が宿泊した『オーシャン・ホテル』の部屋です。海が見える部屋って言うのはいいですね。ちなみにシャワールームをオープンにすれば、シャワーを浴びながら海が見えるのですが、日本人には無理なシチュエーションです。



ホテルの裏路地でワーゲンバスを発見!僕は詳しい事はよく分かりませんが、最近、日本でも人気爆発との事、このバス、いたる所にサフェーサーを吹き付けられていました。ボロボロなんだけど、とっても良い雰囲気を出していましたよ。



明けて翌朝の海と砂浜の様子です。昨日とあまり変わりがないようです…本当に天気が悪く、この時期あまり太陽を拝めるチャンスは無いようです。夏時間を取り入れ、短い夏を謳歌するイギリスの人の気持ちが少し分かるような気がします。

 さて、明けて3日目の月曜日、この日は仕事と私用を兼ねて『ポーツマス』へ行きました。僕の私用はさておき、ここで少し『ポーツマス』についてご案内しましょう。にわか勉強しかしていない僕なんかは『ポーツマス』と聞くと日露戦争の時に結ばれた例の『ポーツマス条約』の事かな?何て思ってしまいましたが、アレはアメリカのでお話…ここはイギリスの『ポーツマス』なので全く無関係ですが、名前の由来はこちらが本家本元!


こちらは僕が毎年宿泊する『ポーツマス』のホテル、その名も『オーシャン・ホテル』です。海沿いに面した場所に建っており、ロケーションは最高!今年は予め日本から電話で予約を入れて、エントランス上のシングル・ルームを確保しました。この日、残念ながら曇り空だったのですが、悲しそうなイギリスの空もまたロマンチックでいい…やはり旅に出ると、日常を忘れさせてくれる素敵なホテルに泊まりたいものですね。

 僕のように車で動く者には電車は窮屈なのでので全く利用しませんが、初めて渡英される方は安全、安心、快適と言う点で、ここ『ポーツマス』に来るには『ロンドン』からの電車がお薦め。ロンドンの『ヴィクトリア駅』ならびに『ウォータールー駅』から1時間半〜2時間20分位の時間で到着します。勿論、コーチーも運行しており、こちらは『ヴィクトリア・コーチー・ステーション』から2時間半で到着します。さて、この『ポーツマス』ですが、15世紀末からイギリスの海軍の要塞として発展して来ました。イギリスの英雄『ネルソン提督』の旗艦『ヴィクトリー号』が出港したのもここからです。
 『ネルソン提督』は1805年、かの有名な『トラファルガー海戦』でイギリスに勝利をもたらし、フランスの『ナポレオン』からイギリスを守りぬいたのは、世界史に詳しくなくない方もご存知かと思います。ちなみにこの海戦で活躍した旗艦『ヴィクトリー号』は今でもこの『ポーツマス』の『王立海軍博物館=Royal Naval Museum』に横たわっています。
 でも、そんな話も今は遠い過去の物…不思議と言うか、皮肉と言うか、今ではこの『ポーツマスContinental Ferry Port』からフランスは『シェルブール(Cherbourg)』までの就航船も出ているとの事…過去の要塞港も大きく形を変えた物だと思います。こればかりは、平和が成せる技ですね・

 軍港と言う点では、僕の生まれ育った『呉』も戦艦大和を建造したと言う『ポーツマス』とは共通の歴史があります。そんな事を思いながら、なまり色の悲しいチャンネル海峡を眺めると、フランスから祖国を守り抜いた『ネルソン提督』の姿を思い浮かべたり出来るかもしれませんね。

           つづく→

こちらは『South parade Pier』の入口付近の写真です中にはゲームセンター等があり、日本ブランドのゲーム機に席捲されていました(苦笑)


こちらはホテルの前の通りで、その名も『オーシャン・ロード』です。夕方4時過ぎでこの暗さ…早めに閉まる海辺のカフェ、点灯する街灯、そして車のヘッドライトにまで郷愁を覚えてしまう… 一人旅は気楽でいいけど、切なくなる事もしばしば…


こちらは、夕暮れ迫る砂浜…ご覧のようにイギリスでは、砂ではなく小さな砂利を引き詰めた所が多いようです。雲も海もさみしそう…


こちらの写真も朝の『オーシャン・ロード』の様子です。低く、そして重く立ち込める雲…あ〜…イギリスって感じの空模様です。