●小ネタ(3)
サンドラッシュ! シルバーラッシュ!
ロマンチックな名前『鳴き砂』で有名な『琴ヶ浜』です。
僕が行った時はシーズン・オフ(どこに行く時も常に人のいないシーズンを選びますが・・・)
だったので、閑散としていますが、夏のシーズン中にはかなりの賑わいをみせるそうです。
平成8年7月1日、美し過ぎるこの砂浜と鳴き砂の音色は『日本の音風景・百選』に選ばれました。ココは、民宿も数件あるそうで、驚く事に、無料駐車場のスペースが約50台分もあるとの事・・・コレは立派です。他の観光地も是非見習ってもらいたいモンです。


『邇摩郡』はホント素敵なトコです。この写真は、昔お店をされていたような?佇まいです。海の近くというロケーションの為、何だか昔の邦画に出て来そうな感じがしませんか?頭の低い家に青空が素敵すぎます!



途中、『鳴き砂ラーメン』っていう看板を発見!『食べよう!食べるっきゃない!』と思いい、車を駐車場に停めてみると・・・残念な事にお店を辞めているようで、閑散としていました。どんなラーメンだったのか?今となっては謎だけが残るのみです・・・







こちらは『仁摩サンドミュージアム』の中にある大きな砂時計です。フツーは3分計か5分計ですが、これは何と1年計!無駄とも言えるコノ砂時計に、ある意味敬意をはらいました。それもそのハズ・・・ここの砂時計の施工費は、例のバブル期に政府が『大盤振る舞い』した『ふるさと創生事業』の1億円で施工されたモノとの事・・・そんなストーリーを聞くと、コノ無駄に大きい砂時計を見ると涙が出ます・・・全長5、2m、直径1mとの事・・・バブルの忘れ形見です。
他にもここには砂、砂、砂、砂、砂、砂、砂・・・正しく『サンドラッシュ!』本当に砂づくし!看板に偽りなし!(苦笑)しかも、何を考えているのか?食事をするスペースもないんですよ〜・・・
コンセプトが『砂だけ』って明確に決めているのか?それなら食事の必要は無いけど、
ミュージアムの素敵な外観を見れば、誰しも美味しい郷土料理とかを期待すると思います。本当に砂に興味の無い方には全くの期待はずれかも?
ちなみに入場料は大人1人¥700です。
牛丼約2杯分です。高いか?安いか?・・・・判断は行った人次第ですね。
でも、三度のメシより砂(サンド)が好きな方には良いかも?(オヤジキャグ)



『石見銀山資料館』の前には、イカしたたたずまいの建屋が数件あります。
お土産物や食事をしたりする、いわゆる観光客相手のお店ですが、雰囲気が良いので思わず入ってしまいました(笑)



こちらは『銀山資料館』から車で3分の場所にある『五百羅漢』です。
この石窟の中に501体の石仏が安置されています。
古くから日本各地には多くの『五百羅漢』が造像されていますが、ここは1766年(明和3年)に完成した物だそうです。崖の中には3つの石窟があり、中央窟には釈迦三尊像が安置され、左窟には251体、右窟には250体が安置されています。
ここの仏像は全てに表情があり、とてもユーモアに富んだ物です。
残念ながら、仏様の写真は撮れないので、実際に見たい方は是非、足を運んでみて下さい。
圧巻ですよ。


 さて、さて、『天主堂』『遺跡』『寺』と来た『小ネタシリーズ』、
次のテーマは『砂』と『銀』です(笑)
このコーナーの最初のページで『納品』にはどこへでも行くと書きましたが、
今回ご紹介する所も『納品』の際にほんの少しですが、立ち寄った、
『島根県の邇摩郡(にまぐん)』近郊の名所を皆さんにご覧頂こうと思います。

まず、『邇摩郡』の名所と言えば断然『琴ヶ浜』です。
ここへ行かないと『邇摩郡』の楽しみの90%は失います!
『ローマ』で『真実の口』に行かないのと同じです(大げさですが・・・)

『琴ヶ浜』です。僕が行った時に、偶然、おば〜ちゃんばかりの隊列に遭遇!
後ろにはカゴ、帽子に長靴・・・尼さんでもないし、農家の人でもないし・・・
不思議な一団でした。
白い砂浜、青い空、そしておば〜ちゃん達・・・素敵な光景です。

 冗談はさておき、実際、『琴ヶ浜』の名前をご存知の方は多いと思います。
仮に『琴ヶ浜』の名前を知らない方がいたとしても『鳴き砂』って言うのは聞いた事がありませんか?
砂浜を歩くと『キュッ・キュッ』と音がする不思議な砂の事です。
そう聞くと『思い出した!』って言う方や『昔聞いた事あるな〜』って方もいらっしゃるのではないでしょうか。
何でもこの『鳴き砂』の『キュッ・キュッ』って言う音が、琴の奏でる音色に似ている事から『琴ヶ浜』って呼ばれるようになったそうですよ。
そう考えると、昔の人はロマンチックだったんですね。
まぁ、『尺八ヶ浜』とか『鼓ヶ浜』って言うより、随分スマートなネーミングですからね(笑)
でも前出の『尺八ヶ浜』だとしたら、砂が『ボェ〜・ボェ〜・ボェ〜・ボェ〜』って踏むたびに音がするって事になりますから・・・そんな怖い砂浜には行きたくないな〜

ところで、ここ『邇摩郡』にはもうひとつの名所?『仁摩サンドミュージアム』と言うところがあります。お恥ずかしながら、『琴ヶ浜』の存在も“うろ覚え”だった僕ですが、実はこのミュージアムの名前だけは知っていました。どうしてか?と言いますと、広島市内の高速道路の一等地に『仁摩サンドミュージアム』『一年計砂時計』って大きな看板がかかげられているモノですから、見るたびに興味津々。
『どうして、サンドミュージアム=砂の博物館が邇摩郡に??』って、とても気になっていたのですが、今回、VESPAの納品に『邇摩郡』を訪れた際、地元の方に『ここに来たら琴ヶ浜に行った方が良いですよ』って教えられ、そして実際に見に行って納得しました・・・
邇摩郡→名所→琴ヶ浜→鳴き砂→砂がキモ→砂の博物館っていう、点と線が結びついた訳です。(笑)長年に渡って高速道路で見続けて来た、『仁摩サンドミュージアム』の看板の謎(正確には僕の心の中の謎ですが・・・)は、この日めでたく『一件落着』した訳です。



『石見銀山資料館』です。
『国史跡大森代官跡』の中にあります。この資料館は明治35年に建てられた『邇摩郡役所』をそのまま使用して昭和51年に開館した物だそうです。
こういう史跡が大好きな僕には、たまらないスポットです。
入館料=大人¥500、子供¥300です。
年末年始以外は無休との事・・・行って見る価値があります。超お薦め!!

さて、せっかくココまで(邇摩郡)足を運んだのだから、これまた見ないと損?な場所があります。
それは、『大田市』にある『石見(いわみ)銀山跡(正式には石見銀山遺跡)』とその周辺にある旧跡です。中でも銀山近くの『代官所跡』に行くと、思わず『おぬしも悪よのぅ〜』ってモードになる事間違いなし(笑)
是非、見ておいた方がベターですね。
実のところは、『邇摩郡』でVESPAを納品して、広島県に戻る時には高速道路に乗って帰る訳ですが、その為には、この『石見銀山遺跡』のある『大田市』をどうしても通過しなければイケない訳で、いわば広島に帰る為の通り道・・・プチ観光はこういう一石二鳥のパターンがイイですよね。
事実、思った以上に熱いトコですよ!文化と歴史あふれる場所『島根県』は、あなたも納品の途中に行かれてみては?(笑)

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『琴ヶ浜』で見たキレイな女の子です。『琴姫』の再来か?(笑)・・・
実はココ『琴ヶ浜』には悲しい『琴姫伝説』があります。少々お話しましょう。
昔々・・・壇の浦の源平合戦で敗れ、この地に落ちて来て、村人に助けられて暮らしていた、平家の『琴姫』と言う美しいお姫様がいたそうです。そのお姫様の趣味?は琴・・・村の人に助けられ、親切にしてもらったお礼に毎日琴を奏でていたそうです・・・
が、突然、急逝・・・心不全だったか?もしくは過労がたたったのか?さだかでは無いですが、とにかく急逝・・・それ以来、この砂浜を踏むと、『キュ、キュ』っと、琴を奏でるような美しい音色がするようになったんだそうです。
なんでも、姫の魂がこの砂浜にとどまり、村人を見守り続けていると言う『まんが日本昔はなし』バリの物語です。めでたし、めでたし・・・
それにしても、この写真の女の子・・・本当キレイでしたよ。
平成の『琴姫』と言う事にしておきましょう(笑)


こちらは、古い家に貼ってあった看板です。カレーや防虫剤はよく見ますが、タネと言うのが泣かせます・・・渋いです。『Special Seed』の文字にも脱帽ですが、デザインのセンスが抜群です!思わず見入ってしまいました。


『仁摩サンドミュージアム』です
外観がもの凄く格好イイです。
まさか、砂オンリーの博物館とは思えないようなデザインです。何でも地下埋設型の博物館で、この工法の博物館は全国でもあまり例が無いとの事・・・また、地上部分は総ガラス張りの6基のピラミッドで構成されており、さながらSF映画に出てくる地球防衛軍のようです(笑)


車で『邇摩郡』から『大田市』へ移動する際、不思議な石仏?を発見!かなり古い物で数百年は経過していると思います。何も説明書がもなく、ただ、崖の中ほどに鎮座していました。大きな亀の上に墓標のようなモノが乗っています・・・不思議かつ少し怖い・・・こんなモノ見た事ありますか??


いちおう、観光地に行くと、ソコのお薦め品を食べてみたくなるのが人間ってモノです・・今回はその名も『大名そば』って言うモノを注文してみました。
ざるそばが二盛りに、フツーのそば+天ぷらと言う組み合わせ・・・
これでもか?って言う感じの“そば攻め”です。
周りの雰囲気も大変に良く、美味しく頂きました。




銀山の跡地『龍源寺間歩=りゅうげんじまぶ』です。『間歩』とは『抗道』の事。
『石見銀山』全体では、最盛期には600もあったそうです。正しく『シルバーラッシュ!』
実はココ、代官所直営のモノで、当時、他にも大きな『間歩』は『永久間歩』『大久保間歩』『新切間歩』『新横相間歩』等があり、ここの『龍源寺間歩』と合わせて『五ヶ山=ごかざん』と呼ばれていたそうです。
この『龍源寺間歩』は1715年(正徳5年)〜1943年(昭和18年)まで、何と228年もの長きに渡り、現役でがんばって来ました・・・今もなお、当時の様子を伺い知る事が出来る佇まいで、坑道中にはノミで削った後も生々しく残っており、衝撃を覚えます。また、思った以上に天井が低く、かがまないと通れない場所もしばしば・・・当時の過酷な労働をかいま見る事も出来ます。
ちなみに入場料は大人1人¥400です。リーズナブルかつタメになる、大変訪れる価値のある史跡です。