|
現地まで行ってビックリ ! 通る予定にしていた国道が 『がけ崩れ』 になっていて
『全面通行止め』 に・・・
『LAMBRETTA』
にカーナビがある訳ではなく(笑)、持っていたのはパソコンからプリントアウトした簡単な地図が1枚だけ・・・ 『困ったな〜』
『第2ルート持ってないぞ・・・』 って思っていると、この写真の右手方向に、偶然にも 『駐在所』
の看板があったので、『道を尋ねよう』
と思い、と行ってみたモノの、警ら中で不在・・・(ツイてない)。
いきなり目の前が真っ暗 (マジで ! )
になりましたが、道すがら、歩いている地元の方に 『持ヶ峠』
への道順を聞きながら、少しずつ前に進む事にしました。
| |
希望を持って 『駐在所』
に行ったのですが、残念ながら不在・・・ ちなみにこの建物、フツーの一軒家に 『駐在所』
の看板がかかっている、田舎ならではの簡素な物でした。
入り口の横に、『ただいま外出中です。』
との簡単な張り紙がしてありました。あまり犯罪が無いのでしょうね・・・
|
川沿いの集落を抜け、いよいよ山間の登り道に入る訳ですが、途中で素敵な橋に遭遇しました。
『LAMBRETTA』
で通ってみようかな ?
とも思ったのですが、ガードレールのようなモノもないし、余計な事をして、川にでも落っこちたらイケないので (笑)
勇気を出して、通るのはヤメました。
ちなみに、石の橋ですが、僕の想像では、もしかしたら、以前は木の橋だったのではないか
? と思われます。さしずめ、短い 『流れ橋』 (笑)
と言った外観です。
| |
|
山間の道は牧歌的で緑も多く、目にも優しい景色が続きますが、やはり 『廃屋』
が目立ちます。しかも、立派な建屋が多いのに驚きます。
とは言え、主無き後、朽ちるに任せている感じがして、寂しい限りです。
| |
|
ルート変更をした為、『小川津』、『樋の口』
と言った山間の集落を通った訳ですが、立派な建屋が目立ちました。昔で言うトコの豪農と言った感じです。
何か、縁起を担いでいるのでしょうか?
蜂の巣 (恐らく ? ) のような物が張り付いている蔵を沢山見ました。
いわゆる 『土蔵白壁』
の立派な物で、最近ではなかなか見る事が出来ない建物だと思います。
| |
|
山の中の神社での “ひとコマ”
・・・薄紫の花が無数に自生しており、美しさを超え、少し怖い様相です・・・
とても、ひんやりとした空気が流れます。
『神隠し』 と言う言葉を、ふと思い出したりして・・・ (苦笑)
。
| |
|
『小川津』、『樋の口』
地区を登り切ると、山頂のような場所に出ます。ソコを右に折れた場所で、この日初めて、『持ヶ峠』
の看板を目にしました。
ここから、当分の間、広くてキレイに舗装された道を真っ直ぐに走って行きます。視界も開け、空も沢山見えるので、なんだか、ホッとしました
(←マジで・・・)
。
| |
|
今回、ご紹介する場所は 『島』 ではなく 『山』 です。しかも、登場するのは 『VESPA』 ではなく、『LAMBRETTA』
なので、『VESPAに乗って島に行こう ! 』 ではなく、 『LAMBRETTAに乗って山に行こう ! 』
になってしまいましたが、今回は特別版 (笑) と言う事でご覧下さい !
で、今回訪れた場所は 『山口県の桃源郷』
とも呼ばれる、神秘的な山間の集落 『持ヶ峠』 (もちがたお と読みます。) です。この日の目的 『持ヶ峠』 にある 『木造校舎』 の
『持ヶ峠小学校』 (現在は廃校) へ訪れる事です。『桃源郷』 を疾走する相棒は 『LAMBRETTA-SX150チューニング = SX175』
です。
|
今回、訪れた 『持ヶ峠 (もちがたお) 』 とVSHのある 『呉市』 の位置関係をご覧下さい。緑のコースが
『SX175』 で疾走 ? した、ツーリング・コースになります。★のマークが 『持ヶ峠』
になります。
ご覧のとおり、あえて少し遠回りをして、『錦帯橋』
方面から山岳部に向けて上がって行きました。残念な事にメインの国道が 『がけ崩れ』 の為、『全面通行止め』
だったので、地元の方に教えて頂き、さらに細い旧道 (軽自動車でも離合が不可能な道幅)
を通りました。
昼でも暗い山間の道で、『もし、熊でも出たらどうしよう ? 』
なんて怖い事を、マジで考えてしまいました。僕のチューンした 『LAMBRETTA-SX175』 は熊から逃げる事が出来るのだろうか ?
(笑) 。
|
さて、上の地図をご覧頂ければお分かりになるかと思いますが、わざわざ遠回りをしたり、『がけ崩れ』
のハプニングにより、ルート変更を余儀なされた事等が重なり、『呉市』 から目的地の 『持ヶ峠』 まで、何と !
4時間以上もかかってしまいました。
とは言え、そのおかげで、『小川津』、『樋の口』 と言った、最初は全く予定していなかった、
山間の集落を抜ける事になり、 (勿論、存在も知りませんでした 。)
結果としては、周りの景色を大変に楽しむ事が出来ました。
さて、『持ヶ峠』 へ行くまでの山間の景色は左右の写真でご覧頂くとして、ここで少し、今回、訪れる 『持ヶ峠』
についてご紹介しますね。
驚く事に、『持ヶ峠』
には、平家の落人の伝説が残っているそうで、その為でしょうか ? 昔は、品の良い 『京言葉』
のようなアクセントで喋っていたそうです。これはかなり驚きですね ! しかも、以前 (かなり前でしょうが)
は血が濁ると言って、他の村人との結婚は一切認めなかったそうです。 さしずめ、『うちの村は、イチゲンさんはお断りどすうぇ〜』 って感じでしょうか
(笑) 。
でも、驚くのはコレだけではありません ! この集落には 『マンガ日本昔話』 のように 『うば捨て山
(おば捨て山とも言います) 』 の風習があったそうで、お年寄りを捨てる 『ころびいし』 と呼ばれる場所が今でも残っているとの事・・・ (怖いですね)
。
どうですか ? 驚きの連続でしょ、『錦帯橋』 で有名な 『岩国市』 から 『LAMBRETTA』
に乗って、わずか1時間足らずの山の中に、こんな 『桃源郷』 があるとは・・・
ちなみに色々な風習があった 『持ヶ峠』
ですが、『夜這い』 の風習もあったそうですよ。コレに関しては、『何だ、フツーじゃん』
って感じですね。反対に日が落ちると真っ暗な山の中、電気の無い時代に 『夜這いをしなかった』 と聞いたら驚きですが、『夜這いをした』
と言う事を聞いて、昔の 『持ヶ峠』 の方に、妙に親近感が湧いてしまいました (笑) 。
|
『小川津』、『樋の口』 の山間の道を 『LAMBRTTA』 でトコトコと (気持ち的にはビュンビュン ? )
と登っている最中、山側の斜面の一角に、とても神秘的な神社に遭遇しました。
残念な事に、どこの部分にも名前が明記されていなかった為、詳しい事が分からないのですが、ご神木には穴が開き、祠のような状態になっており、その中に小さなワラの束が沢山入っていまいした。ちょっと寒気がしました・・・
(←マジで)
灯篭もコケが生えて緑色に変色して、歴史を感じさせます。
| いかがでしょう ?
『持ヶ峠』・・・ 行く前から期待が膨らみますが、『LAMBRETTA』
で行くのは、今だから言えますが、正直なトコ、少し無謀だったような気がします (苦笑)
。島でしたら、海を見ながらのんびりと走れますが、登りの山道で、しかも人気の無い場所でのツーリング (走行)
は、ちょっと怖いと言うのが本音です・・・
嘘だと思ったら、あなたも昼でも暗い、土地勘の無い山間の道を、1時間も走行して見たら、お分かり頂けると思います。 しかも、携帯電話は圏外だし・・・
『お客様満足度NO1』 の 『au』 がですよ (笑) 。
|
上の写真 『小川津』、『樋の口』
地区を登り切り、広い道に出てほどなくして、車が放置してありました。バスの放置車両と言うのは凄いですね !
! 不法投棄では無いと思いますが、この場所には “似つかわない” 光景だったので、面食らってしまいました。 下の写真 さらに進むと、『持ヶ峠』 の木の案内看板に遭遇しました。この
“ヤル気の無い看板” を見て思ったのですが、僕が 『LAMBRETTA』 に乗って来た方向が 『沼田ヶ原』
と言う地名になる訳でしょ、でも、ず〜っとワインディングの山間の道だった為、どこが、この看板の示す 『沼田ヶ原』 だったんだろう ?
って、不思議に思ってしまいました・・・
|
さて、思った以上に大変なツーリングになってしまいましたが、いよいよ、目的地 『持ヶ峠』
へ到着です。 最近では、なかなか見かける事の出来ない 『竹林』 や、この日、一番の目的だった 『木造校舎』 の 『持ヶ峠小学校』
へも訪れる事が出来ました。次のページで詳しくご紹介しております。是非、ご覧下さい。
→持ヶ峠へご案内
|
|
『がけ崩れ』
の国道から数える事、3人の地元の方に道を聞きながら、山の中を抜けて行きました。
途中、『旧山陽道跡』
と言う、木の案内標識があり、少し覗き込んで見たのですが、どうやら、細い獣道が山の奥へとつながっているようです。
サスガに
『LAMBRETTA』 で走行する訳には行かないので、『何処へつながっているんだろう ? 』
って、興味津々で見てしまいました。
ちなみに 『がけ崩れ』
の場所から、ここまで、約20分程度かかっています。で、このあたりで偶然、犬の散歩をされていた方に 『持ヶ峠』
までの所要時間を聞いてみたところ、『バイクなら1時間はかかるよ』
と言われ、先は長いな〜と、マジで実感しました・・・
| |
『旧山陽道跡』
の案内標識のある旧道を抜け、少し行くと、川沿いに集落があり、そこで、またまた 『駐在所』 を発見 ! 『今度こそは・・・』
の期待も虚しく、ここも不在・・・ でも、ここでウォーキングしていた親切なおばちゃんに、『ここの川沿いを上がって行けば “持ヶ峠”
に到着するよ』 と教えられ、迷いながらも、ここまで来て、幾分か希望が見えて来た感じがしました (笑)。
|
川沿いから、いよいよ山間の道に入り、登りも厳しくなります。出かける前に
『LAMBRETTA』 の 『ミッションオイル』 を交換しておいて良かった (笑) 。
この辺りはもの凄く
“過疎化” が進んでいるようで、ご覧のように草木に飲み込まれそうになっている、『廃屋』
を沢山目撃しました。一人ぼっちで、昼でも暗い山の中にいる訳ですから、正直、ちょっと怖い感じもします・・・
| |
|
『廃屋』
の壁にポストが・・・ 朽ち果てて行く建物と、新しい赤いポストが、不思議なコントラストをかもし出しています。
管理する人が誰もいないのでしょうか
?
辺りは雑草に覆われていましたが、その中に混じって、白い小さな花が沢山咲いていたのが、非常に印象的でした・・・
| |
|
山間の道を登っている途中、小さなバスとすれ違いました。
『あれ〜 バスが通るの ? 』
って、気にかけて見ていると、山の中に立派なバス停が・・・
もはや、本当の秘境なんて、市内から1時間程度の場所には無いと言う事を実感した瞬間です。(苦笑)・・・
| |
|
こちらの写真は社殿内部の様子です。宮大工の丁寧な彫刻技を見る事が出来ます。
山間の小さな神社とは言え、大変によく手入れが行き届いていました。地元の方の信仰の厚さを、うかがい知る事が出来ます。
| |
|
『持ヶ峠 稲荷神社』 です。 『持ヶ峠』
地区に入って、最初に確認出来た建築物 ? がコレです・・・
誰も管理していないようで、草が生え放題 ! !
とても鳥居の下にまでも行ける状態ではありませんでした。
これでは、お狐様も社から離れてしまうのではないでしょうか
?
残念ながら、この外観からは、そう言う風にしか思えませんでした・・・
| |
|