『1』・・・

『段々畑』 がすぐ上に見えども、近くに行く事が出来ず、困ってウロウロしていると、この品の良いおば〜ちゃんが、『農協のところから入りんさい、キレイに見えるけえ。』 と、方向を指差して教えて下さいました。

『鹿島』 には、県内外から、多くの方が 『段々畑』 の写真を撮影しに来るようで、道案内も手馴れたモノです。親切な対応を有難うございました。



『3』・・・

写真 『2』 の場所から真っ直ぐ歩いて行くと、ほどなく段々畑へと続く道を発見! カメラバッグを抱えてでは、少々キツイ坂道ではありましたが、あまりの美しさに、一瞬にて疲労回復!




『5』・・・

今回、島への足として使用した 『1972年型 Rally180』 です。

何に乗って行こうかな? と思案した結果、『段々畑』 の色に似合うとカラーのベージュにペイントされている、このVESPAに決定! 事実、もの凄くよく景色に溶け込んでいると思いませんか?




『7』・・・

あまりにもロケーションが素敵なので、リアビューからの写真もご覧下さい(笑)。基本的にVESPA屋のホームページなので・・・

ちなみに先のページでもご案内しましたが、この 『段々畑』 によく似合うCOOLな 『1972年型 Rally180』 は当店の販売車両です。

このVESPAに興味のある方は
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て、このページでは本題の 『鹿島の段々畑』 をご紹介しましょう。先のページでも書きましたが、夕暮れの物悲しい感じの写真を狙った為、海の彼方へと消えてしまう太陽のタイミングを見ながら行動する事になりました。

勿論、今回も予めロケ班や下調べもなく現地へ行った訳ですが、以前から 『鹿島』 へは何度も足を運んだ事があり、大まかな場所の見当は付いた為、多少、心にもゆとりがありました。

しかし、何よりも助かったのは、カメラを持ってウロウロしていたら、現地の方、特におば〜ちゃんやおじ〜ちゃんが親切に声をかけて下さり、地元の人にしか分からないキレイな撮影スポットを教えてくれた事です。

これには本当に感謝です。島の景色同様、温厚な人柄にふれて大感激です!

こちらの写真は 『鹿島』 でもっとも美しいとされる 『段々畑』 の様子です。実はこの場所を教えて下さったのが写真 『4』 の元気なおば〜ちゃんなのです。結局、写真 『2』 の場所から左に入り、丘を越えた所にあった訳ですが、行き当たりバッタリだったからこそ、色々、素敵な出会いに恵まれたりするモンです!

ラッキーな事に、この場所でも島の方のお話を聞くことが出来ました。お話をして下さったのは、この 『段々畑』 の向かいで農作業をされていた方なのですが、その方いわく、昔は山の上までこの 『段々畑』 が広がっていたそうで、それはそれは、もの凄くキレイな眺めだったそうです。

しかし、最近では、手入れする人も少なくなり、殆どの方が高齢となった為、人が入らない山の上付近から、どんどん草に埋もれてしまい、山に同化してしまっているとの事・・・そう聞いてよく見てみると、山の上付近には不自然な緑の雑草と、所々ハゲ山のような感じで 『段々畑』 の石が顔をのぞかせています。見るだけの立場で、勝手な意見で恐縮ですが、このキレイな景観をいつまでも残してほしいな・・・と、思いました。

ちなみにこの 『段々畑』 は個人の方の私有地です。畑=お仕事ですので、写真を撮りに行かれる方、見学に行かれる方は、お仕事の邪魔にならないように細心の注意をお願いします。勿論、前記のとおり、私有地ですので、許可なく立ち入るような事も絶対にしないで下さいね。

本当に 『鹿島』 の人は親切な方ばかりで、『段々畑』 の歴史のついても教えて頂く事が出来ました。
何でも、この石は山から出てきたモノ + 海の石の二種類で積み上げられているそうです。同じ 『鹿島』 でも他の地域とかではこのような硬い石が出土する事はなく、限られたこの地区特有のモノだそうです。また、海の中にあった石も利用しているので、山の上の方でも海ガキの殻の付いた石が今でもあるそうです。

ところで、ピラミッドのようだと称する人もいる、この『鹿島』の 『段々畑』ですが、後で文献を調べたところ、『江戸後期』 から 『明治初期』 にかけて施工されたモノだそうです。僕の勝手な想像ですが、もしかしたら、この地域を開墾した人達が、畑の開拓、それに伴い掘り出した石を利用した山の整備、そして海の整備を兼ねて行える 『段々畑』 を施工したのかな? 等と、遠い昔の事を想い浮かべて、少々切ない気持ちになりました。時間をかけ、人の労力で造られた美しさは、それと反目した悲しさもかもし出していたりします・・・

あなたならどんな事を想い浮かべますか? この美しい 『段々畑』 を前にして・・・

『段々畑』 の写真を撮影していると、向かいで農作業をされている方か来て、色々とお話を聞かせて下さったところまでは書きましたね。でも、まだ続きがあります。

この方、本当に親切な方で、自分の畑からだと、『段々畑』 が全て見渡せるので、上がって写真を撮影してはどうですか? と、言って下さり、僕はそのお言葉に甘えて、この写真を撮影させて頂いた次第です。素敵ですね、どことなく切ない島の夕暮れと 『段々畑』 ・・・次回来る時は、真夏の青空の下、お邪魔させて頂きたいと思います。

親切な 『鹿島』 の方々に心よりお礼申し上げます!



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『2』・・・

こちらの写真は左写真 『1』 のおば〜ちゃんが教えて下さった、その 『農協』 付近です。困った事にここはクロスロードになっており、四方向に進む事が出来ます。

消去法で考えて行くと、僕の来た方向ではなく、右側の港がある方向でもない・・・と、言う事は、真っ直ぐ行くか? 左側方向へ丘を越えて行くか?・・・

そんな事を悩みながら、素敵な島の路地から港側に向いてシャッターを切ったモノです。
結果、僕は真っ直ぐ行きました。

『4』・・・

写真を撮っていると、カメラバッグの何倍もあるような荷物を背負ったおば〜ちゃんが、僕が息を切らせて上がって来た坂道をスイスイと上がって来られました・・・

島の老人のパワーは凄い・・・
で、このおば〜ちゃんとも少しお話しをさせて頂いたところ、ココの 『段々畑』 は、おば〜ちゃんのおじ〜ちゃん=祖父が (ややこしいですが・・・) 子供の頃、海から石を持って来て積み上げたと聞いている、と、教えて下さいました。『見たではなく、聞いている』 との表現・・・すでに伝承の域になっている! 凄いです。


『6』・・・

こちらの写真は 『段々畑』 を近くから見た様子です。雨が浸透しないようにビニールシートを張って浸食を防いでいるそうです。(写真上)

それでも、経年の浸食は少しづつ進み、どうしても石垣の下部分から崩れて来るそうです。その対策として、コンクリートとかで補強をするそうです。所有者の方のご苦労が伺えます。(写真下 赤マル部分)


『8』・・・

この写真の 『段々畑』 だけ別の場所です。『よくTVの撮影とかにも使われますよ。』 と、島の方が親切に教えて下さいました。

ココは 『鹿島大橋』 を渡り、左側に下り、海沿いの道に出てから、最初に山の手方向に見えてくる 『段々畑』 になります。海から見上げる景観は爽快です。でも、民家も近くにあり、勿論、私有地ですので、マナーの無い行動は絶対に謹んで下さいね。