『しまなみ街道』 を下りてすぐに目に入る大きな施設が、『伯方S・Cパーク』 になるのですが、その前に広がる人口のビーチ、『伯方ビーチ』 の広さには唖然・・・

砂浜のはるか彼方に 『伯方・大島大橋』 がかすんで見えます。(
部分)



『伯方S・Cパーク』 内にある施設 『マリンオアシス はかた』 です。ちなみにSCとは “Sports & Culture” の略だそうです。いかにもお役人さんが好みそうな、当たり触りのないネーミングですね (笑) 。

ここで一番気になったのが、『伯方の塩ソフト & 塩アイス』 の看板・・・ アイス好きの僕は、早速、この看板に吸い寄せられてしまいました (笑)。



『船折瀬戸』 には大きく目を引く、赤い灯台があります。これは、『四十子島 (しじこじま) 灯台』 と呼ばれている物で、辺りの急流とこの赤い色が妙にマッチして見えたりします。


禅興寺』 の境内です
歴史のあるお寺らしく、大きな古木がそびえ立っていました。

また、ここには 『六地蔵尊』 が祀られていました。この 『六地蔵尊』 とは、六つの道 = 『地獄道』 『餓鬼道』 『畜生道』 『修羅道』 『人間道』 『天上道』 の事で、お地蔵様はどの道においても、姿を現し、救いの手を差し伸べて下さると言う、大変にありがたい意味があるそうです。

なるほど・・・ だから、お地蔵様って、六体並んで祀られている事が多いんですね。



このような像もありました。案内看板等はなかったのですが、恐らく、禅宗の開祖とされている、『達磨』 だと思われます。(間違っていたら、ゴメンなさい。)

とっても立派な像で、穏やかではありますが、凛とした、とてもいいお顔をされています。ちなみに 『ダルマ』 とは 『サンスクリット語』 で 『法』 を表す言葉だそうですよ。VSHの 『VESPAに乗って島に行こう ! 』 って、勉強になるでしょ (笑) 。



なさん、『はかたの塩』 って聞いた事はありますよね ? 僕自身もTVでコマーシャルをしているので、耳にした事はあるのですが、お恥ずかしながら、『はかたの塩』 って、その語感から、『福岡』 は 『博多』 の名産品だと思い込んでいました。

ところが、そうではなく、我が 『広島県』 の 『向島』 より四国へと架かる 『しまなみ街道』 の途中にある 『伯方島 (はかたじま) 』 の名産品との事・・・ 耳で聞く語感による思い込みとは怖い物ですね (苦笑) 。

ただ、ビジュアル的に漢字で見た場合、この 『伯方島』 をすんなり 『はかたじま』 と読める方は少ないのではないでしょうか ? それもそのハズ、詳しく調べてみたところ、『伯方= はかた』 と読むのは難読の部類に属するとの事ですよ。

何だか、冒頭から 『はかた』、『はかた』 と連呼して、 『伯方島』 の回し者のようになってしまいましたが (笑)、今回はこの塩で有名な 『伯方島』 を 『チャオ』 に乗ってご案内します !

今回、無謀にも 『チャオ』 で訪れた 『伯方島』 とVSHのある 『呉市』 の位置関係をご覧下さい。 赤いが 『しまなみ街道』 (正式名称 西瀬戸自動車道・一般国道317号線自動車専用道路) の 広島県側の出発地点、『向島 (むかいしま) 』 になります。ところで、なぜ無謀だったかと言いますと、自転車に毛の生えたような 『チャオ』 では、『呉市』 から 『向島』 まで4時間、さらに目的地の 『伯方島』 まで1時間半もかかってしまったからです。さすがに今回だけは疲れました・・・

ちなみに 『伯方島』 は 『しまなみ街道』 の途中にある島ですが、広島方面から行くと、『向島 (むかいしま) 』、『因島 (いんのしま) 』、『生口島 (いくちじま) 』、『大三島 (おおみしま) 』、そして 『伯方島』 の順番になります。さらに 『伯方島』 の次が 『大島』 で、その後は 『愛媛県』 の 『今治市』 へと繋がっています。今さらながら、瀬戸内の島々に橋を架けて繋げるって、浪漫があってイイですよね〜

まず、『伯方島』 に到着してすぐに目が入る施設が 『伯方S・Cパーク』 とそれに隣接する美しい人口ビーチの 『伯方ビーチ』 です。今回はこの場所を基点に、東方面に向けてチャオのペダルを踏んで行く事にしました。

今回、ツーリングの基点にした、
『伯方S・Cパーク』 です。この施設内には、テニスコートやウォータースライダーがあるプール、それにゲートボール場まであるそうですよ。

とは言え、僕が行った時には、ご自慢の300台駐車可能なスペースに、車が1台もなく閑散としていました。まぁ、そのお陰で、真ん中に 『チャオ』 を置いて大胆な写真が撮れた訳ですが・・・


この 『伯方S・Cパーク』 から東へ (左回りで ) 10分程度走ると (ペダルを踏むと ? ) 右に海峡が開けて来て、『船折瀬戸』 の険しい海の光景を臨む事が出来ます。

『船折 (ふなおり 瀬戸』 です。
『伯方島有津』 と 『鵜島 (うしま) 』 に挟まれた狭い海峡の事を地元では 『船折瀬戸』 と呼んでいるそうで、急流の為、船も折れる程の難所として、昔からこの辺りの鬼門とされていました。う〜む、『船折瀬戸』 ってなかなかイカしたネーミングですね。(脱帽)・・・

ご覧のとおり、今は親切な案内看板と、『船折瀬戸』 と称される海峡を一望できる展望台があり、そこにはキレイな屋根付きベンチまで設置されています。ここから大小さまざまな船が行き来する姿を眺めるのは、とっても爽快ですよ。

ところで、僕は寺や神社が大好きなので、この 『伯方島』 にも由緒ある所はないか ? 地元の方に聞いてみたところ、『室町時代』 に開かれた 『禅興寺』 と言うお寺がある事を知り、早速、『チャオ』 のペダルを軽やかに ? 踏みつつ、向かってみる事にしました。

『禅興寺 (ぜんこうじ) 』です。
歴史はとても古く、『永享 (えいきょう) 2年 (1430年) 』 に能島村上家の祖、村上雅房公により創建されたとの事です。時代を感じさせる非常に荘厳で美しいお寺ですが、最近ではお寺の中でLIVEとかも開催されているそうで、まさに 『和洋折衷』 と言った感じ・・・
本当に良いお寺ですから、寺院系がお好きな方にはお勧めですよ。

実は・・・ 今回も全く事前にリサーチをしておらず、地元の方に色々と聞きながら、行き当たりバッタリでの “突撃ツーリング” になっていたので、この 『禅興寺』 のようなお寺に出会うと、とっても得をした気分になりますね。

ところで、この後は 『禅興寺』 から東へ200m程行ったところにある、このお寺を創建した、村上雅房公と奥方のお墓 (五輪塔) へと足を運ぶ事にしました。


           
           つづく

この 『伯方ビーチ』 は200メートルの砂浜がふたつ隣接している為、総延長は400メートルを誇ります。地元では通称 『双子ビーチ』 の名前で親しまれているとの事・・・

『呉市近郊』 にも広い人口ビーチがありますが、景観や海の美しさは断然 『伯方ビーチ』 の方に軍配が上がりますね。



『伯方の塩アイス』 を食べるべく、お店へ行ったみたところ、ここは “離れのお店” らしく、全くの無人で、『御用の方はボタンを押して下さい』 の張り紙が・・・ (苦笑) 。

仕方なく “呼び出しボタン” を押したのですが、スタッフが少ないのか ? 人が出て来るまで2〜3分もかかる始末・・・ のんびりしてますね〜

ところで肝心の 『伯方の塩アイス』 の味ですが、塩アイスと言う割には甘いんですね〜 コレには驚き・・・ 塩だからしょっぱいアイスかな ? 何て思ったのですが、不思議な味でしたよ〜



こちらはの写真は 『船折瀬戸』 の展望台から見た海峡の様子です。海流はもの凄く早く、渦を巻いている場所もありました。聞いてみたところ、干潮と満潮の潮の流れが変る時は、特に潮目が激しくて、川のようになるとの事・・・ 昔の船頭さんは難儀したんでしょうね。


こちらの写真は 禅興寺』 の入り口階段前での一枚・・・ “曹洞宗 禅興寺” と刻まれた、立派な石碑がありました。

手前の 『チャオ』 と見比べて頂いても、その大きさは一目瞭然です。



上の写真
『鐘楼』 です。普通の物より少し小さい感じがしますが、かえってソレが新鮮だったりしますね。また、小ぢんまりとしている分、屋根の反り返りが少ないのも特徴ですね。

下の写真
境内から門を一直線に見た時、遠くに大海原を臨む事が出来ます。、ここを創建した村上雅房公が見た景色と同じだと思うと、感無量です・・・