『呉市』 から 『185号線』 を東に行くと、ほどなく (1時間程度走行した頃から・・・) 『大久野島』 の看板が現れて来ます。『VESPA』 で走る海岸線は、最高に気持ちイイです !



赤いが 『忠海港』 です。
超のんびりしています。切符売りのおばちゃんも、かなりヤル気の無いダルイ感じです。

『大久野島』 は原付を含む、全ての車の乗り入れが禁止されています。なので、この港には 『大久野島』 に行く為、ここまで車で来られた方の為に、約100台分の 『無料駐車場』 が準備されています。

写真で説明しますと、赤い
の切符売り場から、約30mばかり道なりに行ったところに、その 『無料駐車場』 があります。

僕が乗って来た 『VESPA』 もここに停めて、この後はカメラバッグを持って、フェリーに乗船しました。



『フェリー』 の中で不思議な光景に遭遇しました。全てのシートに 『コカコーラ』 のヨダレかけ ? のような物がかけてあるのです。(すいません、この赤い風呂敷のような名称が分かりませんでした・・・)

緑のシートに赤が大変に良く似合うのですが、何故 ? 何故に 『コカコーラ』 なのでしょうか?
『フェリー』 と 『コーク』 の不思議なコラボレーションです !







『国民休暇村』 の前には、大きな広場があります。もの凄く広いので、この場合、広い広場 (笑) とでも言いましょうか? あたり一面に、ウサギ、ウサギ、ウサギ、ウサギ・・・

僕はこの光景を見た瞬間、大感動 ! しかも、人に馴れているので、エサをもらえると思って、遠くからでも駆け寄って来ます。もう、この様子はたまりませんね ! 僕のように動物好きの方には、一日中楽しめるスポットと言えます。




こちらの写真は 『国民休暇村』 で、休息用として貸して頂いた部屋です。和室でオーシャンビュー !

午前11時〜午後3時までの、4時間だけの間とは言え、『2,150円のコース』 の中に、この部屋が含まれているとは嬉しい限りです。



『大久野島』 の名前は聞いた事がある方も多いと思います。戦争中に毒ガス工場があった島・・・と言えば、この島の名前を知らない方も、ピンと来るのではないでしょうか ? 当時、陸軍が発行した地図でも、『大久野島』 一体は 『空白地域』 とされていました。その為、誰が言うともなく、この島は 『地図から消えた島』 と呼ばれるようになりました。

今回は重い歴史が蓄積された、『大久野島』 を 『ほんわか』 とご案内させて頂きます。
相棒は再生産前の 『50S』 です。

今回、訪れた 『大久野島』 と 『VSH』 がある 『呉市』 の位置関係をご覧下さい。185号線を東方面に行きます。車ですと、1時間強で到着しますが、『VESPA 50S』 ですと、2時間位はかかります。なかなか楽しい日帰りツーリングとなりました。

実はこの 『大久野島』、子供の頃に行った事があると言う友人も多く、その殆どが 『平和学習』 を兼ねた 『遠足』 だったそうです。とは言え、大人になってからはみんな “とんとご無沙汰”・・・『ウサギが沢山いた・・・』 程度のかすかな記憶しかなく、僕に至っては、一度も行った事がありませんでした。

そんな訳なので、ご他聞にもれず、インターネットで情報検索していると、嘘のようなお徳情報に遭遇しました !
それは 『大久野島・国民休暇村』 のホームページでの事。冬場の平日に限り、4時間の部屋付き、温泉入り放題、豪華な昼ごはん付きで、な、な、な何と 『2,150円 !』

これは行かないテはない ! って感じで、即、電話予約 → 翌日レッツラゴー (死後 ? ) と相成った訳です。
ウサギの可愛さや、毒ガス工場関連の見学より、この 『国民休暇村』 の価格設定に心を動かされたのは言うまでもありません (笑)。

『忠海港』 の前には、いかにも港らしい、古い時代の石灯籠がありました。いい感じです。

このカワイイ不思議カラーの 『50S』 は、
当店の販売車です。
興味のある方はこちらをクリック !


ところで、このページの他の項目でもご紹介しておりますが、『大久野島』 へは、車の乗り入れが禁止されています。勿論、原付の 『VESPA』 も例外ではありません。なので、『VESPA』 は、陸側の玄関口 『忠海港』 へ停めて行く事になります。

とは言え、『忠海港』 には100台も駐車可能なスペースが有り、しかも無料 ! (要フェリー乗船券確認) です。
『大久野島』 と言えば、周囲が4Kmの小さな島ですが、年間10万人もの観光客が訪れる観光の島でもあります。『大久野島』 に訪れる人の為に 『駐車場』 を無料にすると言う配慮は、特に閑古鳥の無くの三流観光地は、是非、見習って頂きたい対応だと思います。

ちなみに、どうして ? 車の乗り入れが禁止なのかは、不明ですが、休暇村の方いわく 『うさぎがいるから』 と教えてくれました。でも、もっと深い歴史的な背景があるのでは ? とヒネクレ者の僕は思ってしまいました。とは言え、今回は冒頭にも述べたように、『大久野島』 を 『ほんわか』 とご紹介すると言う事をモットーにしておりますので、ディープな部分には関与しない事にしましょう (笑)。

この日は 『晴れ』、大海原から見る空は大変に広く、その為でしょうか ? 彼方まで続く飛行機雲が、自然のグラディエーションをかもし出してくれます。

遠く逆光の中には小さな漁船や、『広島県』 と 『愛媛県』 の島を結ぶ 『多々羅大橋』 も望む事が出来ます。到着までのしばしの間でも、色々な景色を楽しむ事が出来ます。


さて、『2,150円のコース』 に魅了され、『大久島』 へ来て最初に驚いたのが、桟橋に 『国民休暇村』 からの送迎バスが向かえに来てくれていたと言う事。
しかも、この日は他に予約の方が無かったようで、全くの貸切 ! ちなみに結果から言いますと、送迎バスだけではなく、温泉、食堂等、全てが貸切状態でした。

イヤ〜、日頃の行いがイイと、こんなラッキーな事にも遭遇する訳ですな (笑) 。てな訳なので、『大久野島』 の 『国民休暇村』 に着いて、すぐに温泉に入る事にしました。


『国民休暇村』です。
『休暇村』 と聞くと、ダサい民宿のような響きですが、ご覧のとおり、立派なホテルです。エントランスの前では、南国情緒だっぷりの木々が出迎えてくれます。

ちなみに、『国民休暇村』 とは、その名も 『国民休暇村協会』 が管理 & 運営する施設で、主に国立 & 国定公園内にあります。現在では、国内 『36ヶ所』 で運営されています。




つづく
『185号線』 沿いの 『忠海 (ただのうみ) 』 と言う 『JRの駅』 を超え、100m位行って、右折したら 『大久野島』 行きフェリー乗り場の 『忠海港』 に到着します。
なかなか雰囲気のある木の看板が目印です。


『大久野島』 へは2種類の船が就航しています。ご覧のようなカーフェリーは 『大久島』 を経由して、『愛媛県』 の 『大三島』 へ行くものです。

もうひとつの船は 『休暇村』 が運航しているもので、こちらには車は乗れません。人専用の小さなタイプになります。いずれの場合も、『忠海港』 → 『大久野島』 間を、約12分程度で結びます。

2種類の船は、ひとつの時刻表に記載されており、前出のカーフェリーの場合、時刻表の頭部分に 『F』 と記載されていました。


『フェリー』 からの写真です。
キレイな瀬戸内の海を楽しめるのですが、就航時間がわずか12分程度 (忠海港の沖合い、約3Kmに位置します。) ですので、カメラを出して、構図を決めて・・・と思っていると、あっ ! と言う間に 『大久野島』 に到着するといった感じです。





『大久野島』 には何か大きな鳥がいます。島に着いてすぐの事、『毒ガス資料館』 の横で 『ガサガサ、バタバタ』 って音がしたので、見てみると、大きな緑色の鳥が森の中に消えて行きました。

赤い
の中の緑の鳥が見えるでしょうか ? もっと良く見たいな、もっと、もっと、もっと・・・
ん〜・・・昔の人が大きな怪鳥に 『モア』 と名付けた気持ちが、よく分かりました。( 冗談がマニアック過ぎて分かりませんか ? ・・・苦笑 )



『大久野島』 は、別名 『ウサギの島』 と呼ばれる程、沢山のウサギ達が野生化しています。彼らは、戦争中、毒ガスの実験用や、島内での毒ガスの検知用として、飼われていたウサギ達の子孫になります。実は、敗戦時、放棄された施設共々、ウサギ達も放置されたそうですが、瀬戸内の温暖な気候と、天敵のいない好条件の中で、爆発的に繁殖したとの事・・・
本当に驚く程のウサギの数です。『ウサギ好きの聖地』 とも呼ばれているそうですよ !


『桟橋』 に迎えに来てくれていた 『送迎バス』 です。『国民休暇村』 まで、わずか1分程度の距離ですが、その心遣いが有り難いです。