『桂浜』 です。案内看板を見たところ、『遣唐使船』 に結び付くキーワードを発見 ! 何でも、『倉橋島』 は古来 『長門島』 と呼ばていたそうで、瀬戸内海の要衝だったとの事・・・

そんな中、『天平8年 (736年) 』 に派遣された、『遣新羅使』 は、この地に停泊し、歌を残しているそうで、その歌が 『万葉集第十五』 に収められているそうです。

このような歴史背景から、松原が続く 『桂浜』 は、万葉の歌人が詠んだ歌意にかなう景勝地と言う事で、『昭和19年』 に 『万葉集遺跡 長門島松原』 と言う、『広島県の史跡』 に指定されているそうです・・・

頻繁に来ていたのに、全く知らなかった(苦笑) ・・・




『桂浜』 の大きな灯篭には、昭和14年に施工されたと記されていました。

『大阪 空柳平』 とも記されていますが、奉納された方の名前でしょうか ? 長年の風雪に耐えた姿は、なかなか勇ましく、年代を考慮しても、非常に良い状態を保っていると思います。



海と山に囲まれた、本当に荘厳な神社です。
木のヒシャクや、竹で製作したフタのある水汲み場も大変に良い雰囲気です。

恐らく、水を飲む事も可能だと思います・・・ (僕は飲みませんでしたが・笑)



賽銭箱の前には30円でおみくじが・・・
『引こうかな・・・』 とも思ったのですが、 “悪い目” を引いてしまうと、案外気にしてしまうタイプなので、断念しました (笑) 。



ところで、『桂浜』 に着いて、まず一番最初に目に入るのが、この 『官絃船』 です。
ここに展示してある三艘の 『官絃船』 は、実際に宮島の 『官絃祭』 で使用された、由緒正しい物です。

道路のすぐ横に展示してあるので、細かい部分まで見学出来るのが有難いところです。



『西洋式ドック跡』 をのぞき込んで見たところ、小魚が泳いでいる姿を見る事が出来ました。

ただ、空き缶やゴミが多数散乱しており、雰囲気は台無し・・・ 残念です。


のコーナーで頻繁に登場する 『倉橋島』 ですが、実は以前から、気になる施設があるのです。その施設がある場所と言うのは、地元では海水浴場としても名高い 『桂浜 (かつらがはま) 』 に隣接した場所で、大きな 『遣唐使船のレプリカ』 が展示してあります。

では、『何故 ? この場所に “遣唐使船” が・・・』 って不思議に思ったので、今回はその辺りの謎 (?) を解き明かすべく (笑)、『VESPA』 に乗って調べて参りました。
今回の相棒は100ccに乗せ換え、CDIユニットに変更した、VSHの 『フルカスタム50R』 です。9インチでクイックに行って来ましたよ ! (笑) 。

今回、『フルカスタム』 した 『VESPA 50R』 でツーリングした 『倉橋島』 とVSHのある 『呉市』 の位置関係をご覧下さい。

この 『倉橋島』 は古来 『長門島』 と呼ばれていたそうです。今回は、『倉橋島』 が 『長門島』 と呼ばれていた、万葉の時代の史跡や 『遣唐使船』 の事をご紹介させて頂きますので、あえて 『VESPA 50Rに乗って長門島へ』 と記載させて頂きました。

さて、まずは 『遣唐使船のレプリカ』 がある 『長門の造船歴史館』 の周辺からご紹介しますね。

最初に到着してビックリするのが、『桂浜』 と言う海水浴場のロケーションです。『広島県の史跡』 にも指定されている景勝地で、天気の良い日には、『山口県の大島』 や、『愛媛県の島々』 も望む事が出来ます。

また海水浴シーズンは、多くの方で賑わう、人気のスポットでもあります。

『桂浜 (桂濱) 』です。
浜にある灯篭 (昔は灯台の役目をしていたと思われます。) は非常に大きく、『VESPA 50R』 の大きさから判断しても、5m位はあると思います。

この 『桂浜』 は、地元では有名な海水浴場でもあります。数年前、夏の終わる頃、閑散とした浜で、留学生か ? 英会話の先生か ? 2人の女性の方がトップレスで泳いでいるのを見た事があります。

文化や習慣の違いですから、何とも言えませんが、トップレスになる勇気よりも、垂れたオッパイを出した、30代女性の方の勇気を誉めてあげたいところです (苦笑) 。

ここで登場している、VSHでフルカスタム製作した 『VESPA50R』 は当店の販売車両です。興味のある方はこちらをクリック !

さて、このページの右上の写真で、大きな鳥居をご紹介しましたが、続いては、その大鳥居から真正面の山側にある 『桂浜神社』 を少しご紹介したいと思います。

『桂浜 (桂濱) 神社』 です。
海を背中にして、長い石の階段を上がると、広い境内に出ます。木が生い茂っている為、海を見渡すと言う訳には行きませんが、雰囲気は抜群に良いです。

この境内の裏手に 『重要文化財の本殿』 があります。

実はこの 『桂浜神社』、個人的に好きな神社なので、何度か撮影に訪れているのですが、お恥ずかしながら、『本殿が重要文化財』 と言う事を知りませんでした (苦笑) 。
でも、新しい発見に、少し得した気分になりました。

この場所に 『重要文化財』 があるとは、夢にも思いませんでした (失礼 ! )
社殿の裏手の、深い木々に囲まれたこの本殿は、『文明12年 (1480年) 』 に建立された物だそうです。

建物だけの特徴で言わせて頂きますと、『前室付き三間社流れ造り』 の社殿と言うのは、広島県内では、あまり例の無い様式との事です。専門的な事はよく分かりませんが、屋根の流線型がイケてると言う事だけは、目視でも分かりますね。

ところで、『桂浜』 には 『神社』 だけではなく、さらに興味深い物がありました。それは、『宮島官絃祭で実際に使用された 『官絃船』 が展示してある事、さらに、そのすぐ横には、『江戸時代』 に造られた 『西洋式ドックの跡』 がある事です。

神社の 『本殿が重要文化財』 だと言う事には、少々驚いていたのですが、さらにこれらの見所がある事には、目からウロコ (←表現が古い ? 笑 ) って感じでしたよ。

『江戸時代』 に造られた 『西洋式ドック』 の 『桂浜ドック跡』 です。最近、看板が新しくなって、バージョンアップした感じです (笑) 。

以前は白い縦長タイプで、字が消えかかったトタン系の看板があったのですが、そちらの方が “ひなびた” 感じと言うか、痛々しい感じがして、僕的には好きだったのですが・・・

いかがでしょうか ? なかなか見所満載の 『桂浜』 周辺ですが、この次のページでは、『遣唐使船のレプリカ』 が展示してある、『長門の造船歴史館』 をご紹介したいと思います。


つづく


『桂浜』 には、ビックリする程 “大きな鳥居” が鎮座しています。

この 『大鳥居』 は、海を背中にして、道路を渡り、階段を登った山側にある 『桂浜神社』 の物です。

“単品”で見ると、ただデカイだけですが、海から船に乗って見ると、きっと、『大鳥居』 と 『神社の階段』 のロケーションが、イイ感じに見えるんでしょうね。

ちなみに、この 『桂浜神社』 の本殿は 『国の重要文化財』 です。

ところで、 “松原が売り” の 『桂浜』 ですが、『台風の当たり年』 だった 『2004年』 に、500本近くあった松の内、なんと、345本も枯れてしまったとの事で、現在は、植え替えた、背の低い若木を多く目にします。



本当にキレイな場所です。海水浴場と松原の組み合わせは、日本らしくて、好感が持てますね。

台風の被害の為、今は殆どが若木で、影が少なくなっていますが、その分、海への見晴らしは良くなっています。



こちらは社殿の内部の様子です。当然ですが土足厳禁です !

天井には歴史のある奉納絵が、所狭しとかかっていました。かなり雑然としていますが、それがまた良かったりします。




境内の横を抜け、裏手にある本殿へと行く訳ですが、途中、恐らく、倉庫の役目をしているような建物がありました。

この建物がまた渋い ! ! (笑) ・・・
壁の剥がれ具合がまるで時代劇のようです。


『官絃船』 が展示してあるすぐ横が、『江戸時代』 に造られた 『西洋式ドック跡』 なのですが、一見、“ 何の変哲も無い溜池 ” のようにも見えます (苦笑) 。


ゴミだらけの 『西洋式ドック跡』 ですが、石を組み合わせて施工してあるドック壁は、なかなかの見物です。

ゴミには目を向けず、石の側壁だけを見て下さい (笑) 。